研究課題/領域番号 |
16330185
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
特別支援教育
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
室橋 春光 北海道大学, 大学院教育学研究科, 教授 (00182147)
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研究分担者 |
田村 守 北海道大学, 電子科学研究所, 教授 (80089888)
田中 康雄 北海道大学, 大学院教育学研究科, 教授 (20171803)
片山 順一 北海道大学, 大学院教育学研究科, 助教授 (80211845)
河西 哲子 北海道大学, 大学院教育学研究科, 助手 (50241427)
諸冨 隆 (諸富 隆) 作新学院大学, 人間文化学部, 教授 (60003951)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
15,500千円 (直接経費: 15,500千円)
2006年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2005年度: 4,500千円 (直接経費: 4,500千円)
2004年度: 9,400千円 (直接経費: 9,400千円)
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キーワード | 自閉症 / 学習障害 / ADHD / 認知・学習特性 / 行動特性 / 音韻処理 / 漢字書字 / 中枢性統合 / 軽度発達障害 / 高次脳機能障害 / 文章理解 / 局所・大局情報処理 / 展望的記憶 / 読み書き障害 / アスペルガー障害 / 認知処理特性 / magnocellular系 / 変化検出 / 英語音声学習 / 読字障害 / 事象関連電位 / 気づき・意図検出 / 音韻処理過程 |
研究概要 |
本研究では、次のような検討を行った。 (1)「視知覚系における差異検出機構及び注意発現機構の検討」では、事象関連電位を用いた検討を行い、差異検出から注意発現に至る基礎的システムが明らかにされた。 (2)「自閉症にかかわる認知・学習と行動特性における基礎的ならびに臨床的検討」では、聴知覚における中枢性統合機構の検討が行われ、音系列判断において自閉症指数との相関が見いだされた。 (3)「学習障害における音韻処理過程の検討」では、音声知覚過程における差異検出機構について、特に適応困難が想定される英語音声を用いて検討し、事例的に問題点が明らかにされた。 (4)「軽度発達障害児を対象とした理解表現過程の検討」では、ADHD群に理解表現課題において回答遅延を与えることにより、内言による抑制効果が生ずるようになることが示された。 (5)「漢字書字困難を示す子どもの指導方法の検討」では、書き障害のある一中学生を対象として、認知特性を諸検査により検討の上、口唱法による書宇指導プログラムを作成・実践し、効果をあげた。 (6)「自閉症における概念形成過程の検討」では、自閉症における概念形成について、アスペルガー障害のある青年に協力を求めて検討した。その結果、関連情報が不十分な場合には特異的形成が生じやすいことが想定された。 (7)「高次脳機能障害における記憶検索機能の検討」では、軽度発達障害と症状的類似性を示す高次脳機能障害のある中学生事例に協力を求めて、展望的記憶の基礎過程ならびに事例検討を行った。その結果、事例の時間処理にかかわる困難が推定された。 これらの一連の研究で、軽度発達障害にかかわる基礎的認知機能を測定するための方法開発と、一部の領域については教材開発が試みられ、障害特性に応じた学習支援法への具体的取り組み方法が検討された。
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