研究課題/領域番号 |
16330189
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
特別支援教育
|
研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
吉松 靖文 愛媛大学, 教育学部, 助教授 (50243861)
|
研究分担者 |
村田 健史 愛媛大学, 総合情報メディアセンター, 助教授 (20274342)
井上 雅彦 兵庫県立大学, 学校教育部, 助教授 (20252819)
木村 映善 愛媛大学, 大学院医学系研究科, 助教授 (20363244)
中川 祐治 愛媛大学, 総合情報メディアセンター, 教授 (20227755)
|
研究期間 (年度) |
2004 – 2006
|
研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
|
配分額 *注記 |
15,800千円 (直接経費: 15,800千円)
2006年度: 4,600千円 (直接経費: 4,600千円)
2005年度: 5,200千円 (直接経費: 5,200千円)
2004年度: 6,000千円 (直接経費: 6,000千円)
|
キーワード | 発達障害 / 自閉症 / XML / PIMツール / 視覚情報 / ネットワークデータベース / ユーザインターフェース / ユニバーサルデザイン / 携帯端末 / 国際化 / PDA / 携帯電話 / 生活支援 / タイムエイド / 国際研究者交流 / アメリカ合衆国 |
研究概要 |
本研究では、自閉症児を主とした発達障害児の日常生活を支援するための携帯型生活支援ツールを設計・実装し、その評価を行う。ツールは携帯電話で動作し、自宅、学校、外出先などどの場所にいても利用できる日常生活に根付いたツールとして設計した。さらに、パーソナルコンピュータでも同じユーザインターフェースと同じ機能で動作するアプリケーションを提供した。本研究では、このツールを実装し、これを用いて次の2点について研究を行った。 平成16年度〜平成17年度は、発達障害児の生活支援ツールの設計・実装を行った。まず発達障害児に有効なインターフェースを提案し、XMLをベースにシステム設計した。ツールとしては、タイマー機能、スケジュール機能、カレンダー機能、絵カード機能の4つの機能を実装した。 平成17年度〜平成18年度は、ツールによる自閉症児を中心とした発達障害児への実験を行った。臨床応用では、様々なタイプや程度の発達障害および生活シーンにおいて適用を行った。知的障害の特別支援学校では、PCでタイマーやスケジューラを表示し、学級での活用を行った。その結果、指示待ち状態にあった自閉症児が自発的に活動に着手したり、一つ一つの活動遂行に時間がかかっていた知的障害児や自閉症児が所定の時間内に活動を終えることが可能になったりするなどの成果が得られた。また、他児の遂行と自分のそれを比較するようになったり、タイマーを使っていない場面での活動への着手・遂行も能動的になったりするなどの効果も見られた。家庭での応用では、朝の支度や下校後の活動支援を行った。その結果、朝がなかなか起きられなかった高機能自閉症児が短時間で自ら起床するようになったり、宿題が通常の何倍もかかっていた高機能自閉症児が平均的な時間で宿題を終えるようになったりするなどの効果が見られた。
|