研究課題/領域番号 |
16340029
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
数学一般(含確率論・統計数学)
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研究機関 | 大阪工業大学 |
研究代表者 |
友枝 謙二 大阪工業大学, 工学部, 教授 (60033916)
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研究分担者 |
三村 昌泰 明治大学, 理工学部, 教授 (50068128)
山口 智彦 産業技術総合研究所, ナノテクノロジー研究部門, グループ長 (70358232)
川口 正美 三重大学, 大学院・工学研究科, 教授 (30093123)
田端 正久 九州大学, 大学院・数理学研究院, 教授 (30093272)
儀我 美一 東京大学, 大学院・数理科学研究科, 教授 (70144110)
NAKAKI Tatsuyuki Hiroshima University, Graduate School of Science, Professor (50172284)
今井 仁司 徳島大学, 大学院・ソシオテクノサイエンス研究部, 教授 (80203298)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
16,030千円 (直接経費: 15,100千円、間接経費: 930千円)
2007年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2006年度: 3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2005年度: 3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2004年度: 5,300千円 (直接経費: 5,300千円)
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キーワード | 界面ダイナミクス / 反応拡散系 / TCD法 / ヴィスコスフィンガリング / 泡上昇問題 / 結晶成長 / 浸透域の分裂、再融合、再分裂 / マルチスケール有限要素解析 / Hele-Shawセル / リーゼガング現象 / ヘリカル燃焼波 / ギブス・トムソン効果 / 燃焼パルス解 / 二流体問題 / 渦の相互作用 / カーボンナノチューブ / レーリー・ベナール方程式 / 領域分割法 / 等高面法 / 渦の緩和振動 |
研究概要 |
本研究では、 過渡状態での解析に耐えうる理論的信頼性をもった実験及び数値計算法の確立 という目的に沿って下記の現象i)〜iii)を中心に扱ってきた。 i)反応拡散系に現れる空間パターンの変化 ii)粘性流体でのヴィスコスフィンガリング現象 iii)蒸発過程での浸透領域の変化 その結果、これらの現象を中心にして多岐にわたる新しい界面現象が発見され、本目的を達成することができた。すなわち過渡状態の現象に接近できる信頼性の高い実験方法および数値解析法の開発が可能になり、多くの界面現象のダイナミクスの解明がなされた。同時に数値解析としては今後取り組むべき重要な問題点も提起された。主な成果は以下の通りである。 1)反応拡散系の数値計算法については、TCD(Threshold Competition Dynamics)法でシミュレートする方法を開発した。これによって、多次元での位相的に複雑な界面挙動を高精度に且つ容易に再現することができた。また有限要素法による気泡上昇問題の解析ではその泡の併合現象の再現が可能となった。 2)成長する結晶表面の動きの数理モデル化では反応拡散の他に輪送効果を導入することによって、これまでにない新しい様々な解析結果が得られた。 3)ヴィスコスフィンガリング現象を再現するHele-Shawセル中を上昇する泡において、箒星の形状の伴流が実験で発見された。どのように数値シミュレーションで再現するかが今後の課題である。 4)マルチスケール有限要素解析を用いて多結晶集合組織内での界面ダイナミクスを正確且つ高速に数値解析を行うことができた。 5)空間2次元での蒸発過程に現れる浸透領域の分離・融合・再分離過程を再現する計算法とそのような現象を引き起こす初期分布関数の陽的表現を得ることができた。更に、その分離・融合を反復繰り返すための初期分布も決定することができた。
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