研究課題/領域番号 |
16340067
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
米谷 民明 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (10091521)
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研究分担者 |
風間 洋一 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (60144317)
加藤 光裕 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (80185876)
橋本 幸士 独立行政法人理化学研究所, 仁科加速器研究センター, 研究員 (80345074)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
11,690千円 (直接経費: 11,000千円、間接経費: 690千円)
2007年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2006年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2005年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
2004年度: 3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
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キーワード | 超弦理論 / 量子重力 / Dブレーン / Ads / CFT対応 / ゲージ重力対応 / 超対称性 / QCD / Yang-Mills量子力学 / AdS / 統一場理論 / M理論 / 弦模型 / 双対性 / holographic principle / BMN極限 / タキオン凝縮 |
研究概要 |
米谷は、BMN limit での holographic principleの定式化に関する研究を進め、GKPW関係式のBMN極限をえのholographic relationの導出を行ない、BMN演算子の相関関数を与えるEuclid的PP極限での弦場の理論の相互作用vertexを具体的に構成した.同様な方法を、1/2 BPS演算子の2点関数とc=1行列模型のS行列との関係、およびWilsonループ演算子期待値の対応関係に応用し、大きなR電荷を持った局所演算子とWisonループに挿入した場合についての対応関係を確立した。さあrにDブレーンの多粒子系の取り扱いに関してDブレーンの場の理論を構築するという全く新しい可能性について研究を開始し,Yang-Mills量子力学の第2量子化された演算子形式を提唱した。風間は、超弦理論の超共変性を保つ新しい有力な形式であるピュアスピノル(PS)形式を研究し、次の成果を得た。(1)PS形式の新しい拡張を提唱し、既存の形式との量子的等価性を示した。(2)PS形式を第一原理から導くことができる、世界面上の基本的な作用を初めて構成した。また風間は、ラモン・ラモン束を持つ平面波背景時空中の超弦理論を量子論的な共形不変理論として定式化することに成功した。加藤は、弦の場の理論における新しい共変ゲージを提唱した。ゲージ理論のランダウゲージなどを含む共変ゲージの一般化に対応している。また、このゲージをタキオン凝縮の問題に応用し、ゲージ依存する特異点のないポテンシャルを得た。加藤はまた、格子超対称性の実現にも取り組み、スタガードフェルミオンの対称性の同定や、差分ライプニッツ則のNo-Go定理を証明した。橋本は、超弦理論に現れる非摂動的な物体であるDブレーンの力学を、様々な観点から明らかにした。場の理論のソリトンとの関係に重点を置き、場の理論のソリトンの性質をDブレーンで解析することに成功した。例えば、インスタントン解や渦ひも解の挙動、QCDの低エネルギーの解析など、従来の手法では困難な解析がDブレーンによって可能となることを具体的に多数の例で示した。
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