研究課題/領域番号 |
16340072
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
齊藤 直人 京都大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (20321763)
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研究分担者 |
舟橋 春彦 京都大学, 大学院・理学研究科, 講師 (00283581)
村上 哲也 京都大学, 大学院・理学研究科, 助手 (50219896)
與曽井 優 (與曾井 優) 京都大学, 大学院・理学研究科, 助手 (80183995)
竹谷 篤 理化学研究所, 放射線研究室, 先任研究員 (30222095)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
16,300千円 (直接経費: 16,300千円)
2006年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2005年度: 5,000千円 (直接経費: 5,000千円)
2004年度: 9,300千円 (直接経費: 9,300千円)
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キーワード | 核子構造 / スピン / 反クォーク / ハドロン衝突型加速器 / 電子回路 / レベル1トリガー / データ収集機器 / 弱い相互作用 / 読み出し回路 / トリガーボード / ハドロン物理 / スピン偏極 / グルーオン / クォーク / 非対称度 / ウィークボゾン |
研究概要 |
偏極陽子衝突におけるW生成は、陽子中のクォークと反クォークの衝突により起こると考えられる為、反クォークの分布を知る上で重要な役割を担っている。特に、W+生成においては左巻きのアップクォークと右巻きの反ダウンクオークだけが寄与するため、陽子内のクォークのスピンフレーバー構造を明らかにする最適のプローブと言える。 米国ブルックヘブン国立研究所に我々が実現した偏極陽子衝突型加速器RHICでは、250GeVまで加速した陽子同士を衝突させる事が出来、Wの生成が頻繁に起こる。Wの生成は高運動量をもったミューオンの検出によって同定されるが、我々の実験PHENIXでこの測定を実現するには。そうした高運動量ミューオンを選択的にトリガーする機能を付加する必要がある。本研究では、このトリガーを実現する為にミューオン飛跡検出器のヒット情報をオンラインで抽出し、トリガーに用いる為の電子回路開発を行った。我々が開発した電子回路では、ミューオン秘跡検出器の信号を約10%程度を抽出して、波高弁別回路を適用して、一定以上の波高の有無とその時間情報をヒットとして取り出し、Field Programmable Gate Array(FPGA)に送信して演算処理を施す事で、高運動量、つまりほぼ直線的に走る秘跡が存在するか否かをオンラインレベルで判断するものである。この際、ミューオン秘跡検出器での波高測定にノイズなどの影響を与えるがそれを最小に押さえる事が重要である。本研究では、数回のプロトタイプ設計を通じて、最適な回路設計を見いだし、実際にミューオン秘跡検出器に適用する事でヒット情報抽出原理を実証し、ミューオン秘跡検出器における波高の測定に与える影響が許容範囲内であることも実証した。
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