研究課題/領域番号 |
16350038
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
無機化学
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研究機関 | 独立行政法人物質・材料研究機構 |
研究代表者 |
一ノ瀬 泉 独立行政法人物質・材料研究機構, ナノ有機センター, センター長 (50243910)
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研究分担者 |
黄 建国 独立行政法人理化学研究所, トポケミカルデザイン研究チーム, 研究員 (60373362)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
13,200千円 (直接経費: 13,200千円)
2006年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2005年度: 4,700千円 (直接経費: 4,700千円)
2004年度: 7,200千円 (直接経費: 7,200千円)
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キーワード | ナノストランド / 水酸化カドミウム / 水酸化銅 / 水酸化亜鉛 / 高分子コーティング / DNAの捕捉 / ナノ繊維状白金薄膜 / タンパク質分離 / ナノファイバー / ナノ繊維状薄膜 / 自己支持性膜 / ナノ分離膜 / DNA / 白金コーティング / アニオン色素 / 分離膜 / バンドル様会合体 |
研究概要 |
有機分子や生体高分子では、個々の形ある「分子」が優れた機能を有する。独立した構造体である有機分子の特性を無機材料で再現できるならば、一つの新しい機能単位が得られる。本研究では、このような分子機能を金属酸化物のナノ物質に探求することを目的とした。具体的な研究成果としては、以下のものが挙げられる。 1.水酸化カドミウムのナノストランドの構造の原子レベルでの解明 2.ナノストランドと色素のバンドル様会合体の形成 3.ナノストランドによるDNAの捕捉と解放 4.水酸化銅や水酸化亜鉛のナノストランドの発見と構造解析 5.無機ナノストランドのフィルム化、ナノ複合化 6.無機ナノストランドを利用するナノ繊維状白金薄膜の作製 7.ナノストランドの高分子コーティングとタンパク質分離への応用 8.セルロースの高分子コーティングとタンパク質の捕捉 著しく細長い無機ナノストランドは、その表面が著しく正に荷電しており、負電荷をもつ分子やポリマー、ナノ粒子などと多様なナノ複合材料を与えた。また、ナノストランドは著しく大きなアスペクト比を有し、ろ過により容易に分離できる。得られるナノ厚みの自立膜は、従来にない分離機能を示す。これらの成果は、新しい化学プロセスの確立やガス分離技術に進展に大きく貢献するであろう。
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