研究課題/領域番号 |
16350047
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
分析化学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
今任 稔彦 九州大学, 大学院工学研究院, 教授 (50117066)
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研究分担者 |
宗 伸明 九州大学, 大学院工学研究院, 助手 (90336008)
辺見 彰秀 メビウスアドバンストテクノロジー(有), 代表取締役社長(研究職)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
15,800千円 (直接経費: 15,800千円)
2006年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2005年度: 4,600千円 (直接経費: 4,600千円)
2004年度: 8,200千円 (直接経費: 8,200千円)
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キーワード | 表面プラズモン共鳴 / アレルゲン / 免疫測定 / マイクロチャンネル / 間接競合法 / サンドイッチ測定法 |
研究概要 |
本研究は、小型で持ち運び可能で、多成分を同時に測定できる表面プラズモン共鳴現象を利用する免疫センサを開発し、人間の持つアレルギー体性を迅速に診断する測定法を開発しようとするものである。本年度は、アレルギーにより生成されるヒスタミンおよびイムノグロブリンE(IgE)を表面プラズモン(SPR)センサにより測定する方法を確立するとともに、マイクロフローセルの試作および5チャンネルの表面プラズモン共鳴センサの試作を行った。成果は以下の通りである。 (1)チオール化合物の単分子膜をSPRセンサの金薄膜に固定化し、ペプチド結合によりヒスタミンコンジュゲートを固定化したセンサチップを作製し、抗ヒスタミン抗体に対する競合法による高感度なヒスタミンの測定法を確立した.また、センサチップは、再生液の使用により、繰り返し利用が河能であった。 (2)IgEに対する2つの抗IgE抗体を利用する、IgEのサンドイッチ免疫測定法を確立した。すなわち、一つの抗IgE抗体を固定化したセンサチップを用いて、他の抗IgE抗体と複合体を形成させたIgEをSPRセンサで測定する方法である。約10ppbの検出下限濃度を達成した。 (3)ポリジメチルシロキサンを用いて流路幅1mm、長さ10mm、深さ20,40,100μmの5チャンネル用のマイクロチャンネルフローセルを開発した。 (4)波長770nmのLED光源、2042チャンネルのリニアCCD素子を利用して、センサの大きさが170(W)x110(D)x150(H)mmの5チャンネルのSPRセンサを開発した。重量は約1.5kgである。濃度の異なるシュックロース溶液を用いて性能を評価した。濃度0-20mMの範囲において、センサ信号と濃度に良好な直線関係が見られ、検出下限濃度は約0.3mMであり、屈折率感度としては10^<-6>RIUレベルであった。
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