研究課題/領域番号 |
16350055
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
合成化学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
直田 健 大阪大学, 大学院・基礎工学研究科, 教授 (20164113)
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研究分担者 |
今田 泰嗣 大阪大学, 大学院・基礎工学研究科, 助教授 (60183191)
小宮 成義 大阪大学, 大学院・基礎工学研究科, 助手 (00301276)
高谷 光 大阪大学, 大学院・基礎工学研究科, 助手 (50304035)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
14,200千円 (直接経費: 14,200千円)
2005年度: 6,500千円 (直接経費: 6,500千円)
2004年度: 7,700千円 (直接経費: 7,700千円)
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キーワード | ルテニウム錯体 / シアノカルバニオン / 炭素-炭素結合形成 / ルテニウム / シアノカルバニオン錯体 |
研究概要 |
遷移金属シアノカルバニオン錯体は、炭素-炭素結合形成における重要な反応性中間体である。本研究では、選択性と効率に代わる従来にない触媒機能を有する塩基代替型触媒の開拓を目指し、錯体化学的および有機化学的観点から以下の研究を行った。まず、C-N構造間スイッチング作用の解明と制御を目的とし、金属のπ平面のすべり移動を駆動力とする分子内機構と金属の自己組織化を鍵に進行する分子間機構が作動するための因子として中心金属、配位子、α-置換基を詳細に検討することで、これらの反応経路の完全化学制御を行い、C-N構造間スイッチングの自在制御を達成する。異性化機構を分光学的、速度論的手法により解明した。これによって後述する触媒活性-不活性スイッチング機能を炭素-炭素結合形成型触媒に付与し、新触媒機能としての一般化を行った。次に、窒素配位型シアノカルバニオン錯体の炭素-炭素結合形成能の解明を目的としてN-型錯体のアルデヒド、ケトン、アルキン、ニトリル等の種々の親電子剤との炭素-炭素結合形成能を化学量論反応によって検討し、このステップの受ける中心金属、ニトリル、配位子による立体的、電子的諸因子による影響を精査することによって、申請者らが見出してきたアルドール反応、マンニッヒ反応、マイケル反応、アルキンのマイケル型反応、ニトリル同士のチーグラー=ソープ型反応等の一連のニトリルの炭素-炭素結合形成新触媒反応の鍵となる炭素-炭素結合形成ステップに関する包括的知見を得た。
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