研究課題/領域番号 |
16350059
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
合成化学
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
柴田 高範 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (80265735)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
13,300千円 (直接経費: 13,300千円)
2006年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2005年度: 4,500千円 (直接経費: 4,500千円)
2004年度: 6,700千円 (直接経費: 6,700千円)
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キーワード | 有機合成 / 錯体触媒 / 遷移金属 / 不斉合成 / 付加環化反応 / 環状化合物 / 光学活性 / 選択的合成・反応 / 有機金属触媒 / ファインケミカルズ / 集積型多重結合 / ブタトリエン / エノラート / アルドール反応 / アシルシラン |
研究概要 |
集積型二重結合であるアレン、すなわち1,2-プロパジエン部分を反応試剤として活用する反応が数多く報告されている。それらの中には、単純な二重あるいは三重結合では達成し得ない集積型二重結合の特性を利用した反応も多くある。本研究は、アレンの金属類縁体として位置づけられるビニリデン錯体、さらにはアレニリデン錯体などのメタラクムレン類の炭素-炭素二重結合部位の反応性に着目し、その特性を活かした合成反応を探索することを目的とする。配位子により制御される含金属集積型二重結合の反応性に関する知見を得るとともに、二炭素、さらには三炭素合成ユニットとしての利用を視野に入れ、炭素骨格形成反応における新たな試剤の開拓を最終目標とした。 そこで、ロジウム、イリジウムなどの8族元素より比較的電子豊富なビニリデン錯体を調製し、その炭素-炭素二重結合の反応性を検討した。まず始めに、末端アルキン錯体から異性化によりアレニリデン錯体を得る常法を用いた結果、異性化よりも付加環化反応が先行し、多彩の環状化合物を与えることがわかった。そこで、種々の遷移金属触媒を用いる環化反応、特にエナンチオ選択的な反応の検討を行うこととした。 そして、アルキン、あるいはアルケンを二炭素ユニットとする[2+2+2]付加環化反応に着目し、ロジウム、イリジウム錯体を中心に触媒反応の検討を行った。その結果、これまで総括的な研究例のないアルキンやアルケンなどが分岐型に配列した化合物を基質として用いた場合、不斉四級炭素を有する多環性キラル化合物群が、高収率かつ不斉収率で得られた。
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