研究課題/領域番号 |
16350060
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
高分子化学
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
柿本 雅明 東京工業大学, 大学院理工学研究科, 教授 (90152595)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
15,000千円 (直接経費: 15,000千円)
2006年度: 3,900千円 (直接経費: 3,900千円)
2005年度: 6,100千円 (直接経費: 6,100千円)
2004年度: 5,000千円 (直接経費: 5,000千円)
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キーワード | ハイパーブランチポリマー / ポリマーブラシ / グリーンクロマトグラフィ / 要部 / 固体表面 / バイオチップ / 表面吸着 / 表面修飾 / ポリセスキオキサン / 導電性高分子 / コンデンサー / ポリシロキサン / ラジカル重合 |
研究概要 |
固体表面上に機能性高分子を密なブラシ状に形成させるポリマーブラシが注目を集めている。本研究ではハイパーブランチポリシロキサン(ハイパーブランチポリシロキシシラン)(HBPS)を使って、無機固体表面上に新たな機能性ポリマーブラシを構築する方法を開発し、これを有機溶媒を使用しない「グリーンクロマトグラフィー」等に応用することを目的とする。本年度は昨年度に引き続き末端官能基化されたHBPSの合成を行った。HBPSはそれ自身ガラスやシリカ表面と強い相互作用を有するが、より強固にポリマーブラシが固体表面に結合することを目的に、HBPSの要部または周辺末端部にトリエトキシシリル基を導入した。これらをシリコンウェファー上に吸着して動的接触角を測定した結果、要部にトリエトキシシリル基を導入したときには、空気中で疎水的であった表面が水中で親水性になるという興味ある現象が観察された。これは、要部でHBPが固体表面に固定化されたときには、空気中では固体表面全体を被うために疎水性を示すが、水中に浸積すると、親水性の固体表面と水が接触して親水を示す。一方、周辺末端部で固体表面と固定したときには、固定点の数が多いので、水中でも水と固体表面との接触がなく、疎水性を維持するものと考えられる。また、ガラス表面にHBPSをポリマーブラシとしてコートし、その表面を使用してビオチンタンパクを固定したバイオチップの作製を行ったところ、効率よく固定されることを見出した。これはHBPSの新たな展開として注目できる。
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