研究課題/領域番号 |
16350099
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
機能材料・デバイス
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研究機関 | 静岡大学 |
研究代表者 |
藤波 逹雄 (藤波 達雄) 静岡大学, 工学部, 教授 (80022010)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
12,800千円 (直接経費: 12,800千円)
2006年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2005年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
2004年度: 8,400千円 (直接経費: 8,400千円)
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キーワード | リチウム二次電池 / リチウム塩 / イオン液体 / イオン導電率 / 電解質 / ポリマー電解質 / アート錯体 / ホウ酸塩 / ボレート / イオン性液体 |
研究概要 |
新規なイオン液体としてアート錯体型リチウム塩を創製し、そのイオン導電率、リチウムイオン輸率、電気化学的安定性を明らかにした。また、その液体リチウム塩を用いたリチウム二次電池の室温から100℃における充放電特性を調べた。部分電荷密度の計算値から予想されるボレートの高い解離性により、高いイオン導電率が得られたが、ボレートとアルミネートの2種のリチウム塩の混合によってイオン導電率がさらに高くなることを見出した。新規なアート錯体型液体リチウム塩であるLiF_3BO(CH_2CH_2O)_nCH_3を電解質に、LiCoO_2またはLiNi_<0.8>Co_<0.2>O_2を正極に、金属リチウムを負極に用いたリチウム二次電池は、室温、50℃および100℃において良好な充放電サイクル特性を示した。また、低温では可塑剤を添加することによってイオン導電率が高くなり、室温での充放電サイクル特性が改善されることもわかった。さらに、液体リチウム塩をPEOに溶かすことによって良好なポリマー電解質が得られた。さらに、新規アート錯体構造を有する不溶性リチウム塩とPEOとの複合体を用いることによって、界面領域に新たに伝導相を形成する新規なポリマー電解質系も見出した。リチウムイオン輸率も高く、可塑剤を添加することによって電池も作動できる。これらのポリマー電解質系は、次世代リチウムポリマー電池のための新しい電解質材料として発展するものと期待される。
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