研究課題/領域番号 |
16350102
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
機能材料・デバイス
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
九内 淳堯 (九内 淳尭) 広島大学, 大学院工学研究科, 教授 (90029190)
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研究分担者 |
播磨 裕 広島大学, 大学院工学研究科, 教授 (20156524)
大下 浄治 広島大学, 大学院工学研究科, 教授 (90201376)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
13,500千円 (直接経費: 13,500千円)
2006年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2005年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2004年度: 9,800千円 (直接経費: 9,800千円)
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キーワード | ケイ素ポリマー / 蛍光材料 / 感光性材料 / 耐熱材料 / 導電性材料 / EL素子 / ホール輸送材料 / 電界発光材料 / 高耐熱材料 / 発光材料 / 導電体薄膜 / 感光性ポリマー / 有機FET材料 / パターニング材料 / 導電性薄膜 / 分子内励起移動 |
研究概要 |
新規ケイ素系ポリマーの合成を各種の手法で行い、合成したポリマーの機能を評価した。 1)含水溶媒中での薗頭反応によってポリマーを合成した。この反応では、反応系中の水の量にしたがって生成するポリマーの構造を制御することができる。得られたポリマーがEL(電界発光)素子のホール輸送層に用いることができること、その機能性は反応系中の水の量で制御できることを明らかにした。 2)ポリ(シリレンフェニレン)のケイ素上に蛍光発光性の置換基を導入した。これらのポリマーが、パターニング可能な発光性フィルムや蛍光性のイオンセンサーとして利用できることを明らかにし、また、その機能発現について、詳細に検討した。また、ポリ(シリレンフェニレン)上にシアノフェニル基を導入したところ、ポリマーフィルムに感光性があること、嫌気下でフィルムを高温処理するとフィルムが導電性のセラミックスに変換できることが分かった。これを利用すると、パターン化したセラミックス薄膜基板上に形成することが可能であった。 3)含ケイ素環状骨格の一つで、その特異な電子状態から注目されているシロール環を主鎖および側鎖に導入したポリマーを各種合成し、それらのEL素子への応用について検討した。そのうち、ジチエノシロールを主鎖に持つポリマーは、単層のEL素子材料としても機能することを見出した。また、ポリマー主鎖中に導入したシロール環を配位子として、鉄カルボニルとの錯形成を行い、このことでポリマーの電子状態を制御できることを明らかにした。 4)ケイ素-オリゴチオフェン交互ポリマーを合成し、その半導体特性、発光機能、ドープ時の導電特性について検討し、これらが有機EL、薄膜トランジスタ(TFT)に利用できることを見出した。 5)異種のπ電子系をケイ素で架橋しポリマー化することにより、光励起エネルギー移動がスムースに起こることを明らかにした。
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