研究分担者 |
宇津野 秀夫 京都大学, 工学研究科, 助教授 (00362442)
YASUDA Masashi Tokkyokiki Corp., R&D Division, Manager
朴 正圭 京都大学, 工学研究科, 助手 (10346091)
安田 正志 特許機器(株), 技術開発本部, 本部長(研究職)
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配分額 *注記 |
15,000千円 (直接経費: 15,000千円)
2006年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
2005年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
2004年度: 9,600千円 (直接経費: 9,600千円)
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研究概要 |
プレス機械基礎実験 ・模型鍛造機と衝撃吸収ダンパーの構造を検討し模型実験装置を製作した.同装置を用いて地盤に伝搬する衝撃力牛プレス面の振動の両者を測定し、同装置の力学モデルの解析結果と比較したところ,非常に良好な一致を得た. ・妥当性を確認した解析モデルを用いて、プレス機械用ダンパの効果を検討したところ、従来の浮き床式防振構造を大幅に軽量化できる可能性が示された。さらに電磁石を用いて予圧縮を与えると、ダンパ効果を向上できることが分かった。 床衝撃音 ・木質フローリング床を模したアクリル板とコンクリートスラブからなる2重構造の模型床と,アクリル床に接触する構造の運動量変換型衝撃吸収ダンパを設計・製作した. ・アクリル床に衝撃力を加えた場合に,床を支える4本の柱に伝わる衝撃力とコンクリートスラブ下室の音圧を,荷重変換器,音圧レベル計,周波数分析器を用いて測定し,アクリル床の質量と衝撃吸収ダンパの質量比をパラメータに,衝撃吸収ダンパの低減効果を整理した. ・上記模型床システムの力学モデルを作成し,衝撃力と下室音圧を解析的に計算した.計算結果は実験結果を良く模擬できており,床衝撃音を低減する衝撃吸収ダンパが設計可能なことを示した. ・コンクリートスラブに伝搬する衝撃力の経路として、(1)床→根太・大引→防振ゴム→スラブの順に伝わる固体伝搬経路と(2)床→床とコンクリートスラブの間の空気→スラブの順に伝わる空気伝搬経路とが考えられる。通常は固体伝搬が大きいが、床とスラブの距離が短い場合には、空気ばねのバネ定数が大きくなり、空気伝搬経路も考慮する必要があることが、理論解析と実験との対比により明らかになった。このため床用ダンパの設置位置は、空気ばねの影響を考慮して検討する必要がある。
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