研究課題/領域番号 |
16360173
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
電子デバイス・電子機器
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
大森 裕 大阪大学, 先端科学イノベーションセンター, 教授 (50223970)
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研究分担者 |
梶井 博武 大阪大学, 大学院工学研究科, 助手 (00324814)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
14,700千円 (直接経費: 14,700千円)
2006年度: 4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
2005年度: 4,400千円 (直接経費: 4,400千円)
2004年度: 6,300千円 (直接経費: 6,300千円)
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キーワード | 有機発光素子 / 有機受光素子 / 有機トランジスタ / 有機界面 / ドライプロセス / ウエットプロセス / フレキシブル素子 / ポリマー電極 / 有機EL素子 / 透明電極 / 有機トランジスター / 有機EL / ウェットプロセス / アモルファス材料 / 発光過程 / ポリマー基板 |
研究概要 |
有機材料は低温プロセスで素子を作製できるためにプラスチック基板など、さまざまな基板を用いて素子を作製することができ、印刷技術による素子作製などの特徴を持つ。一方、有機材料の特徴を生かした電子・光素子を構築するためには、高速応答性が必要であり、我々のグループでは有機受発光素子で100Mbps以上の高速で動作させることを初めて実現した。本研究の目的は、有機材料が本質的に有する物性値をデバイスの特性に反映できるように、有機-有機界面、有機-電極界面を制御することにより、素子特性の改善、高速化を行うことであり、有機受光素子の高速化、有機発光素子のキャリア注入の高効率化、ウエットプロセスによる、有機発光素子、有機受光素子、有機トランジスタの作製と高特性化を達成し、所望の成果を得た。 フレキシブルな素子の実現に向けて、ウエットプロセスによる有機発光素子の高効率化の指針を得た。また、透明電極をポリマー材料で実現する際の問題点を把握し、従来の酸化物透明を用いた素子と遜色のない素子の実現を達成した。 有機トランジスタに関しては、ゲート電極に用いるポリマー絶縁膜が有機導電性膜に及ぼす影響に関して検討を行い、水酸基を制御することにより移動度の大きなトランジスタに実現を見出した。 有機受光素子に関してはドライプロセスで作製した素子に関しては、受光材料、素子構造の検討を行い100MHzの信号を受光可能としたが、ウエットプロセスで作製した素子では10MHz程度の受光感度に留まり、材料の見直しと素子構造などに課題を残した。 有機材料のヘテロ界面の見直しと材料の選択により、高速動作可能な有機光素子、電子素子の実現に向けて所望の成果を得ることができた。
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