研究課題/領域番号 |
16360181
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
電子デバイス・電子機器
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研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
面谷 信 東海大学, 工学部, 教授 (80297192)
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研究分担者 |
中村 賢市郎 東海大学, 工学部, 教授 (90056086)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
4,700千円 (直接経費: 4,700千円)
2006年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2005年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2004年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | ディスプレイ / 電子書籍 / 電子新聞 / 電子ペーパー / リライタブルペーパー / ペーパーライクディスプレイ / 紙 / ヒューマンインタフェース / フレキシブルディスプレイ / ER流体 / 液体マイクロレンズ / エレクトロウェッティング |
研究概要 |
I.電子ペーパーの満たすべきヒューマンインタフェース条件の検討について次の成果を得た。 1)手持ちの優位性を電子書籍端末を使った実験により確認した。 2)ディスプレイ上で文書の間違いが見つかりにくいのは、作業を急ぐ傾向があることが要因のひとつと考えられることを見いだした。 3)ディスプレイ作業では紙上作業に比して表示面を注視する傾向が確認された。 4)電子書籍端末として読みやすい画面サイズについてその最適範囲を明らかにした。 5)電子書籍端末として許容できる媒体重量について被験者実験により明らかにした。 6)画面光沢の有無は呈示条件の好みに大きく影響し、光沢媒体では手持ちが好まれる傾向が顕著となる実験結果を得た。本結果は電子ペーパーにおいて表面光沢を避ける設計の重要性を示唆する。 7)近点距離変化と主観評価の結果を総合し、現状の電子書籍はディスプレイと紙の中間的な疲労程度を示し、少なくとも疲労の点では90分程度の連続使用に特段の問題はないレベルにあることを示した。 8)文書の表示形式0.5〜4ページの間においてページ数の増加に伴う校正作業成績の向上が確認された。 II.電子ペーパーを実現するための表示技術の研究について次の成果を得た。 1)電気泳動表示方式の検討:電気泳動表示における粒子帯電および泳動のメカニズムに関する検討を行い、粒子の駆動力源となる粒子電荷が従来の説明のように支持液体中の残存水分による液中イオンから得られているものではないことを明らかにし、非水系電気泳動現象のメカニズム解明を進めた。 2)液体マイクロレンズ表示方式の検討:物質表面の濡れ性を電気的に制御して互いに接する2つの液体の界面曲率制御を行う液体マイクロレンズ表示方式の基本動作確認を行い、コントラスト確保のためのセル構造、液体材料に関する選定指針を示した。 3)ER流体を用いた表示方式の検討:電界の印加で鎖状クラスタを形成するER流体(電気粘性流体)を用いて表示を行う方式について検討し、新たな電極形状および駆動方式の採用によりコントラストと表示安定性について大幅な向上を確認した。
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