研究課題/領域番号 |
16360184
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
通信・ネットワーク工学
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
岡本 栄司 筑波大学, 大学院システム情報工学研究科, 教授 (60242567)
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研究分担者 |
膠 瑩 (繆 瑩 / 繆 いん) 筑波大学, 大学院システム情報工学研究科, 助教授 (10302382)
岡本 健 筑波大学, 大学院システム情報工学研究科, 講師 (00349797)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
13,900千円 (直接経費: 13,900千円)
2006年度: 3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
2005年度: 5,200千円 (直接経費: 5,200千円)
2004年度: 5,000千円 (直接経費: 5,000千円)
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キーワード | ぺアリング / 楕円曲線 / 双線形写像 / 暗号鍵管理 / (k, n)閾値法 / 秘密情報分散方式 / 1-out-of-n方式 / Hybrid-P2Pモデル / ペアリング / Ateペアリング / Twisted Ateペアリング / 暗号 / 公開鍵暗号系 / 鍵 / 署名 / 証明書 |
研究概要 |
情報セキュリティで用いられる暗号鍵は、盗難や再発行などに対して大きなリスクがあり、社会問題となっている。これらの問題を解決するために、秘密情報分散方式を用いた鍵紛失対策について研究を行った。研究に対する要素技術としては、楕円曲線状のペアリングを利用した。本研究では、初期段階においてシェアの分散保存・回収の際に管理者サーバを経由しないHybrid-P2Pモデルについて検討を行った。この方式では、モバイルPCとUSBキーの同時紛失という不測の事態においてもデータの安全性を保障できるという利点をもつ。また、パフォーマンスを考慮した秘密情報分散を実現するため、管理者サーバでのクライアントの認証とクライアントにおける(k, n)閾値法について提案し、シェアの作成およびデータ回復機能に対して、安全性の検討や性能評価を行った。 ペアリングを用いた暗号鍵管理システムに関する研究では、IDベース暗号系やShort Signatureなど、既存の暗号アプリケーションに対する鍵紛失対策について検討を行った。また、暗号鍵の供託や再発行等において、高いスループットを実現するため、高速なペアリング演算について研究を推し進めた。具体的には、ペアリングのプリミティブな部分に注目し、ペアリングを用いた暗号系における最適パラメータの設定方法やペアリング演算時のループ回数を削除することにより、新しいペアリング演算手法を提案した。これらの手法に対してソフトウェア実装し、性能評価を行うことによって、提案したペアリングは理論値における高い評価に加え、実装においても高速な演算処理が実現できることを示した。
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