研究課題/領域番号 |
16360189
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
通信・ネットワーク工学
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研究機関 | 関西大学 (2005) 大阪大学 (2004) |
研究代表者 |
山本 幹 関西大学, 工学部, 教授 (30210561)
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研究分担者 |
松田 崇弘 大阪大学, 大学院・工学研究科, 助手 (50314381)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
9,500千円 (直接経費: 9,500千円)
2005年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2004年度: 6,700千円 (直接経費: 6,700千円)
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キーワード | ワイヤレスインターネット / マルチキャスト / TCP / オーバーレイネットワーク / ハンドオーバ / アドホックネットワーク / コンテンツ配信 / 公平性 / 輻輳制御 / モバイル通信 |
研究概要 |
ワイヤレスインターネットにおいては、無線媒体がもつ機動性および柔軟性を利用して、ユーザが移動しながら様々な情報を獲得することが期待されている。本研究課題は、ワイヤレスインターネットにおいて安定かつ効率的なコンテンツ取得を実現するために必要な、ネットワーク制御技術の開発を目的とし、以下の具体的研究内容を遂行した。(1)ワイヤレスマルチキャスト輻輳制御技術の開発、(2)ワイヤレストランスポート層プロトコルの開発、(3)オーバーレイマルチキャスト通信の高信頼化技術、(4)アド1ホックネットワークにおけるコンテンツ配信技術。 マルチキャスト輻輳制御に関しては、最悪輻輳状態にある受信ノードを代表ノードとする方法を対象に、無線チャネルの通信品質の変動が代表ノード選択に不安定要素を与えることを明らかにした。その解決手法として、パケットロス要因をネットワーク支援技術を応用して認識する手法を開発した。ワイヤレスTCPに関しては、ハンドオーバに起因する問題点として、プロトコル階層間の再送動作のミスマッチによる問題、異種ワイヤレスネットワーク間ハンドオーバによる帯域の急激な変動を取り上げ、これらを解決する手法として、前者についてはクロスレイヤアプローチによる方法、後者に対してはACKを分割することで帯域の大幅な変動に追随する方法を開発した。オーバーレイマルチキャストに対しては、無線ホストの移動などによるツリーの不安定性を改善する方法を開発し、ワイヤレスネットワークにおけるコンテンツ配信にオーバーレイマルチキャストを利用する方法の可能性を開いた。また、近年注目を集めているアドホックネットワークに関しては、本研究課題で購入したノートパソコンを利用して実験システムを構築し、コンテンツ配信における技術課題の検討とその解決を試みた。さらに、この実験システムを用いて、ワイヤレスマルチキャストの輻輳制御実験を行った。
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