配分額 *注記 |
9,300千円 (直接経費: 9,300千円)
2006年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
2005年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
2004年度: 4,500千円 (直接経費: 4,500千円)
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研究概要 |
本研究では,非線形補助関数を用いるホモトピー法,可変利得ニュートンホモトピー法,パス追跡回路,擬似過渡解析法などの各手法を開発した,更に,これらの手法を標準回路シミュレータSPICEへ実装して,実用回路に適用し,有効性を検証した.その結果,提案手法は従来手法に対して計算効率が格段に向上する(〜11倍)ことがわかった.また,これらの研究成果を,論文誌(5件),国際会議(7件),国内会議(13件)に発表し,特許(2件)を出願した.具体的な研究成果は次のとおりである. (1)ホモトピー関数に関する研究として,非線形補助関数を用いるホモトピー法を開発した. (2)既存の回路シミュレータSPICE3F5に上記手法を含む従来の主要なホモトピー法を実装して比較検討し,実用回路に適用して提案手法の有効性を検証した. (3)ホモトピー関数に関する別の研究として,可変利得ニュートンホモトピー法を開発した. (4)既存の回路シミュレータSPICEを用いてホモトピー法を容易に実現する手段であるパス追跡回路を開発した. (5)ホモトピー関数に関する研究として,MOSトランジスタ回路のための非線形ホモトピー法を開発して,回路シミュレータSPICEへ実装し,実用回路に適用して有効性を検証した. (6)ホモトピー法の研究と並行して,ホモトピー法と類似の性質をもつ擬似過渡解析法について,その最大の欠点(発振問題)を克服する手法,複合擬似素子を用いる擬似過渡解析法を開発した. (7)上記擬似過渡解析法を回路シミュレータSPICEへ効果的に実装する手法を開発して,SPICEへ実装し,実用回路に適用して有効性を検証した.
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