研究分担者 |
土谷 隆 九州工業大学, 統計数理研究所・数理推論研究系, 教授 (00188575)
瀬部 昇 九州工業大学, 情報工学部, 助教授 (90216549)
古賀 雅伸 九州工業大学, 情報工学部, 助教授 (90251644)
伊藤 博 九州工業大学, 情報工学部, 助教授 (70274561)
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配分額 *注記 |
5,600千円 (直接経費: 5,600千円)
2006年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2005年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2004年度: 3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
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研究概要 |
本研究の目的は,情報技術・計算パワーを駆使した制御系設計を「計算制御論(Computational Control Theory)」として位置付け,新たな制御系設計論として開拓していくことである.制御系に要求される仕様が高度化することにより,理論的には解くことが困難な問題でも,数値的最適化法を用いることにより,実用的な範囲での準最適解を求めることが可能になることがある.そのような数値的最適化法を開発すると同時に,膨大な計算量が必要な場合には,並列計算を用いて数値解を求めることを目的とする.このような目的の下,つぎのような結果を得た. 1.多目的制御における繰り返し型準最適設計法に関する結果 多目的制御に対して,数値的準最適解を求める手法として,いくつかの繰り返し型最適化法(レベル集合を用いる方法,外点法的方法,2分探索を用いる方法)を提案し,数値例により有効性を示した. 2.グレーボックスモデルのパラメータ同定問題に関する結果 グレーボックスの未知パラメータを推定する方法として平方和最適化を用いた方法を提案し,そのロバスト性の解析方法を与えた. 3.双線形システムに対するロバスト制御に関する結果 最適性条件から導かれる状態依存型リッカチ不等式に対して,平方和最適化を用いて実行可能解を求める方法を提案した.また,そのオブザーバー設計法を提案し,数値例により有効性を示した. 4.入力飽和システムに対する保守性緩和に関する結果 入力飽和を等価変換した不感帯に対するセクター条件を多項式で表すことにより,直線のセクター条件に起因する保守性を緩和できることを示した. 5.制御系CADにおける並列計算化に関する結果 市販の制御系CADソフトの持つJAVA機能を利用することにより,その制御系CADソフトが複数のパソコンでPCクラスタを組んで並列化することが可能であることを実証し,実際の制御系設計問題を用いて並列化したことの有効性を確認した.
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