研究分担者 |
豊田 浩史 長岡技術科学大学, 工学部, 助教授 (90272864)
藤田 昌一 長岡技術科学大学, 工学部, 教授 (30359707)
小西 真治 , 財団法人・鉄道総合技術研究所・トンネル研究室, 室長(研究職)
粥川 幸司 , 財団法人・地域地盤環境研究所・東京事務所, 主任研究員
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配分額 *注記 |
15,100千円 (直接経費: 15,100千円)
2006年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2005年度: 6,400千円 (直接経費: 6,400千円)
2004年度: 6,900千円 (直接経費: 6,900千円)
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研究概要 |
1.急曲線対応シールド機挙動モデルの開発:これまでに申請者が開発した単円形単胴シールド機動力学モデルを拡張し,急曲線対応シールド機動力学モデルを開発した.また,現揚実験を実施したトンネル周辺地盤がトンネル横断方向に傾斜していることが判明したため,さらに,三次元地質構造を考慮できるように改良した. 2.リングせん断試験・一面せん断試験による地盤・セグメントとシールド機の動的摩擦特性の把握:改造したリングせん断試験機・改良型一面せん断試験機を用いて,鋼の表面粗さ・介在物(泥水,グリース)・せん断速度・拘束圧を実験因子とする試験を実施し,地盤・セグメントとシールド機の動的摩擦特性を把握した.また,泥水等の液状に近い介在物では,拘束圧が高くなると液漏れが発生し,実験ができなくなることが判明した. 3.現揚実験実施:東京都下水道局日本堤シールド工事現場で,中折れ実験・急曲線部セグメント挙動計測を実施した. 4.現場実験データによる急曲線対応シールド機挙動モデルの検証:三次元地質構造を考慮できる急曲線対応シールド機動力学モデルを用いて,上記現揚実験データによるシールド機挙動シミュレーションを実施した.その結果,同モデルにより,実際のシールド機の挙動を高い精度でシミュレーションできることが確認された. 5.地盤物性値逆解析手法の開発:急曲線対応シールド機動力学モデルを用いて,地盤物性値(静止土圧係数・地盤反力係数等)を逆解析する手法を開発した.この手法を現場実験データに適用し,シールド機挙動モデルに関連する地盤物性値を逆解析したが,安定した結果を得るには至らなかった.これは,逆解析対象物性値の一部に共線性があり,使用する説明変数と目的関数を取捨選択する必要があるためと考えられる.今後,現場実験データを用いた地盤物性値逆解析を行う予定である.
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