研究課題/領域番号 |
16360255
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
交通工学・国土計画
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
黒田 勝彦 神戸大学, 工学部, 教授 (20026157)
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研究分担者 |
朝倉 康夫 神戸大学, 大学院・自然科学研究科, 教授 (80144319)
竹林 幹雄 神戸大学, 工学部, 助教授 (80236497)
石黒 一彦 神戸大学, 海事科学部, 講師 (60282034)
井料 隆雅 神戸大学, 工学部, 助手 (10362758)
長江 剛志 神戸大学, 大学院・自然科学研究科, 助手 (30379482)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
14,600千円 (直接経費: 14,600千円)
2005年度: 4,800千円 (直接経費: 4,800千円)
2004年度: 9,800千円 (直接経費: 9,800千円)
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キーワード | コンテナ輸送市場 / 港湾政策 / 均衡アプローチ / 海運市場 / 港湾運営 / 最適化 / MPEC / PIERS |
研究概要 |
本研究は「公社方式」と「オペレータ方式」の最適な組み合わせを明らかにすることによって、既存コンテナ・ターミナルを有効に運用する方法を見出すことを目的としている。得られた主な成果は以下の通りである。 (1)アジア発着貨物の流動特性を貨物流動データ、ならびに各種貿易データを用いて分析した。ここでは荷動きに関しては時系列分析であるVector Autoregressive Method(VAR)を用いて分析し、OD貨物量推計のためには計量経済モデルをもちいた。各OD市場に関して貨物流動特性を明らかにするとともに、OD貨物量を再現した。また、PIERSデータを用いて、荷主の行動分析を行うとともに、各種データから船社の航路別オペレーション費用などの費用関数などを推計した。 (2)アジア太平洋コンテナ貨物輸送市場に対して、少数のグローバル船社による寡占市場に荷主の輸送経路選択行動を加えた多階層均衡市場モデルを開発した。そして開発したモデルを適用し,モデルの再現性の検証を行い、良好な再現結果を得た。 (3)2015年次点におけるアジア太平洋コンテナ貨物輸送市場の貨物流動量を予測し、ベンチマークとしてこれらの年次における各主要港湾の貨物流動特性を把握した。 (4)わが国の港湾でスーパー中枢港湾に代表される港湾経営を行った場合、各港湾での料金引き下げ政策、特に荷役費用の削減はトランシップ貨物の獲得に有効に機能することが示され、船型に関してはメガシップなど大型船の集約化に有効に機能することがわかった。また港湾間競争に関しては周辺国特に中国,韓国の港湾との競合が明らかになり、30%一括割引が国際的競争力を持つためには有効に働くことがわかった。
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