研究分担者 |
滑川 達 (滑川 進) 徳島大学, 大学院・ソシオテクノサイエンス研究部, 助教授 (40332811)
南部 匡史 高知大学, 総合情報センター, 助手 (60380309)
三宅 正弘 徳島大学, 工学部, 助手 (50335783)
入谷 忠光 徳島大学, 工学部, 教授 (60035813)
三谷 哲雄 流通科学大学, 情報学部, 助教授 (80289115)
松原 淳 オリエンタルコンサルタンツ, プロジェクトディレクター
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配分額 *注記 |
12,000千円 (直接経費: 12,000千円)
2006年度: 3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
2005年度: 3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2004年度: 4,900千円 (直接経費: 4,900千円)
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研究概要 |
自転車歩行者道路における、自転車、歩行者、車いすの路面振動選好の違いに着目して、空間利用ルール遵守向上の効果をもつ舗装を開発することを目的とした。具体的には3カ年の研究によって以下の点を明らかにした。 1)路面性状の異なる多様な自歩道について歩行,自転車,車いすの通行方法時の体感を被験者により調査し,走行速度および自転車・車いすの交通具ごとに,体感評価を左右する振動特性を分析したところ,車椅子、自転車とも4Hzから15Hzの振動に影響をうけていることがわかった。 2)自転車にとって不快な4〜15Hz程度の振動を与えるが、速度が約1/4以下の車椅子には不快さを与えない形状のデバイスとして,台形断面のデバイスの等間隔設置を検討した。台形形状を硬質ゴムで作成し,20メートル区間で自転車,車いす,徒歩で往復走行させて体感評価を行った結果,速度の高い自転車には不快で,速度が下がるほどに評価が上がり,車いすでは自転車より評点が高くなるデバイスとして50cm幅のハンプを50cm間隔,1m間隔とした場合に良好な傾向が見られた. 3)上記の自転車ハンプの使用法として,速度抑制型,歩行者自転車分離誘導型,注意喚起型の3タイプに整理し,それぞれの最適形状を分析した。実験走行路において,自転車,車いすの交通主体の評価実験を行った.体感評価と振動レベル計による振動計測結果のとの関連を事前に分析し,振動計測によって対感値を予測評価する方法を開発した。この上で,昨年までに実験を行った形状に加えて小型や大型のゴム製ハンプを加えて,振動計測実験を行い,望ましいハンプ形状を求めた。 4)コンクリートブロックおよび2液性樹脂でハンプ形状を試作し,構内の実路面に試験施工した。滑り抵抗の検査,歩行感覚,振動特性計測を行い,実施工においても予想された特性が発揮できることを確認した。 今後は,社会実験等で実際の自歩道上に施工し,効果や問題点を検証することが必要となっている。
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