配分額 *注記 |
14,900千円 (直接経費: 14,900千円)
2006年度: 4,800千円 (直接経費: 4,800千円)
2005年度: 5,100千円 (直接経費: 5,100千円)
2004年度: 5,000千円 (直接経費: 5,000千円)
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研究概要 |
1.中低層既存鉄骨建物の隅肉溶接部の現有耐震性能検証:1969年に建設された既存鉄骨建物の隅肉溶接により接合された柱梁接合部,柱脚を採取し,溶接部検査および材料試験により施工品質を調査し,また接合部の載荷実験により構造性能を実験的に検証して,建物の耐震性能と隅肉溶接を含む接合詳細,施工品質の特性を明らかにした. 2.中低層既存鉄骨建物の完全溶け込み溶接部の現有耐震性能検証:1980年代に建設された低層鉄骨建物3棟を対象とする性能検証実験結果と,同じ鉄骨部分架構を現在の材料・施工により製作した試験体の載荷実験を行った.角形鋼管柱とH形鋼梁の通しダイアフラム形式接合部における既存建物の溶接欠陥の出現傾向と,欠陥により変形能力が受ける影響を定量的に示し,特に梁フランジ溶接の始端部に欠陥が存在する場合に変形能力の低下が著しい点を示した. 3.大型断面柱梁接合部の現有性能検証実験:高度成長期を代表する超高層建物の柱梁接合部を選び,これを模擬する実大柱梁接合部試験体を製作してその構造性能を実験的に検証した。特に長周期地震動1に対する応答を模した多数回繰返し載荷の条件における塑性変形能力と破壊特性を調べた. 4.長周期地震動を受ける超高層建物の耐震補強を想定して座屈拘束ブレースの塑性変形能力を検証する実大動的載荷実験を行い,予測地震波に対して想定される初期超高層建物の応答を抑制するのに十分な保有性能を有することを検証した.
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