研究分担者 |
鍵 直樹 国立保健医療科学院, 建築衛生部, 研究員 (20345383)
諏訪 好英 大林組, 技術研究所, 研究職 (10416836)
大谷 吉生 金沢大学, 工学部, 教授 (10152175)
並木 則和 金沢大学, 工学部, 助教授 (40262555)
田村 一 (株)テクノ菱和, 技術本部技術開発研究所, 課長代理(研究職)
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研究概要 |
本研究では,イオンと空気中に浮遊するVOCの相互作用について,イオン生成源からの変質過程を解明し,イオンの生成によりVOCの変質の可能性について把握するために,実験的に明らかにすると共に,イオン性物質の測定方法の検討を行った。また,数値解析的にイオン生成場の解析及びイオン測定のための捕集場の解析を行うことで,生成したVOC及び空気イオンの挙動を明らかにすることとした。 まず、イオンと空気中に浮遊するVOCの相互作用について,イオン生成源からの変質過程を解明し,イオンの生成によりVOCの変質の可能性について実験的に明らかにすると共に,イオン性物質の測定方法の検討を行った。次に,数値解析的にイオン生成場の解析及びイオン測定のための捕集場の解析を行うことで,生成したVOC及び空気イオンの挙動を解析した。具体的に実験的に検証するため、半導体製造クリーンルームで起きている現象を考えコロナ放電式イオナイザ直下に暴露したウェーハにおける有機物質の付着量に差異について検証した。さらに、一般室内空間でイオン発生に影響について捕集時に電場条件を変化させた捕集分析方法を検討した。 以上の研究結果から、空気中のイオン性物質が室内汚染物質の二次生成に寄与している可能性の一部を検証したが、今後は他成分や混合系での状況、空間での有機物質の状態等を把握し、さらに詳細なメカニズムを解明する必要がある。そのために、今回開発した電場条件を変化させた状況下におけるイオン物質の捕集分析手法は有効な手法と考えられるため、詳細な実験的な検証を加える必要がある。
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