研究課題/領域番号 |
16370007
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生態・環境
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
大原 雅 北海道大学, 大学院地球環境科学研究院, 教授 (90194274)
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研究分担者 |
工藤 岳 北海道大学, 大学院地球環境科学研究院, 助教授 (30221930)
高田 壮則 北海道大学, 大学院地球環境科学研究院, 教授 (80206755)
和田 直也 富山大学, 理学部, 助教授 (40272893)
亀山 慶晃 北海道大学, 大学院・地球環境科学研究科, 特別研究員(PD)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
15,500千円 (直接経費: 15,500千円)
2006年度: 3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
2005年度: 3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
2004年度: 7,900千円 (直接経費: 7,900千円)
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キーワード | 長期モニタリング / 個体群 / 統計遺伝子 / 多年生植物 / 存続可能性 / 統計遺伝学 / 保全 |
研究概要 |
本研究は、植物個体群の存続可能性(viability)を、個体群統計学的(demographic)側面と遺伝学的(genetic)側面の両側面を考慮することで評価することを目的として行った。具体的には、低地から高山帯のさまざまな環境に生育する多様な植物群を対象に、それらの存続可能性を以下の内容に関する研究を行った。 1.これまで各研究者が蓄積してきた、多様な環境に生育するさまざまな種に関する貴重な長期個体群モニタリング・データ(5年〜23年)を集約し、正確な個体群統計学的情報を整理する。 2.個体群動態調査に基づく各個体の時間的・空間的情報をもとに、生活史段階の異なる各個体(実生、未成熟個体、成熟個体)を対象として酵素多型ならびにAFLP解析を行い、集団の遺伝的構造を把握する。 3.統計学的情報と遺伝学的情報を集約した数理モデルを構築し、個体群の存続可能性を定量的に評価する。 4.本研究で行う長期モニタリング調査法、遺伝解析法、数理解析法の一連の解析による「植物個体群の存続可能性評価法」に関するマニュアル作成を行う。 これまで多年生植物の個体群に関しては、長期モニタリングに基づく正確な個体群動態に関するデータの欠如していた。また遺伝学的側面に関しても、種内にみられる遺伝的多様性のパターンを解明することが中心であった。本研究により、個体群を各種の生活史を反映したさまざまな個体の集合として捉える概念が確立し、多様な環境に生育する植物個体群の存続可能性に関する正確な評価を行うことが可能になった。
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