研究課題/領域番号 |
16370013
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生態・環境
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
粕谷 英一 九州大学, 理学研究院, 助教授 (00161050)
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研究分担者 |
宮竹 貴久 岡山大学, 農学部, 助教授 (80332790)
安井 行雄 香川大学, 農学部, 助教授 (30325328)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
7,200千円 (直接経費: 7,200千円)
2006年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2005年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2004年度: 3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
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キーワード | メスの複数回交尾 / 多回交尾 / 性的葛藤 / 直接的利益 / 間接的利益 / 交尾相手選好性 / 交尾のコスト / ハラスメント / 性的対立 / メスの直接的利益 / メスの間接的利益 / 複数回交尾 / 精子競争 / sexual conflict / アズキゾウムシ |
研究概要 |
メスが何頭のオスと交尾するか(メスの交尾回数ないし交尾率)には種間で大きな変異がみられ、メスの利益に基づく仮説群が提案され研究されてきた。交配可能な集団(系統)間でのメスの交尾回数の変異を持つ種である、アズキゾウムシ(Callosobruchus chinensis)を主な対象として、メスの交尾回数の進化について検討した。まず、交尾回数の集団間変異が、メスの側の要因とオスの側の要因、および交互作用によりそれだけの影響を受けているのかを明らかにし、また変異が遺伝的な部分を持つことを示した。人為選択実験により遺伝相関を検討したところ、メスとオスの交尾率間には相関した進化がみられず、両性の交尾率間には遺伝相関がないと考えられた。これまでの研究でもっとも有力な直接的利益の仮説に関して、メスが複数のオスと交尾する率が高い集団において、複数回交尾にともなうメス自身の直接的利益が見られないことを示した。直接的利益に加えて間接的利益の一部を合わせて評価しても、メスが複数のオスと交尾する率が高い集団で複数回交尾によるメスの利益は見られなかった。メスが複数のオスと交尾する率が高い集団のオスは、メス体内に複数のオスの精子が存在し精子競争のリスクが大きいため、メスが複数のオスと交尾する率が低い集団のオスと比べて精子競争能力が高いという予測が、二重交尾実験と父性解析の結果、支持された。メスが複数のオスと交尾する率は、集団だけではなく、時間帯や産卵基質などの条件などの影響を受けた。しかし、時間帯が異なっても、メスが複数のオスと交尾する率が高い集団では、メスの交尾率が低い集団よりも、交尾率が高いことが普通であり、逆転は見られなかった。産卵基質の有無は、メスが複数のオスと交尾する率が高い集団では交尾率に大きな影響がなく、メスが複数のオスと交尾する率が低い集団ではメスの交尾率に影響を与えた。
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