研究課題/領域番号 |
16370021
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
植物生理・分子
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
吉田 久美 名古屋大学, 大学院・情報科学研究科, 准教授 (90210690)
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研究分担者 |
前島 正義 名名古屋大学, 大学院・生命農学研究科, 教授 (80181577)
近藤 忠雄 名古屋大学, 大学院・生命農学研究科, 教授 (70093028)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
16,020千円 (直接経費: 15,300千円、間接経費: 720千円)
2007年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2006年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
2005年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2004年度: 7,200千円 (直接経費: 7,200千円)
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キーワード | 青色花色発現機構 / 液胞膜 / 液胞内イオン / 液胞pH / Ipomoea tricolor / Hydrangea macrophylla / NHX1 / 花色変化 / Iopmoea tricolor / アントシアニン / 液胞内イオン濃度 / 液胞pH上昇 / 細胞体積 / ItNHX1 / NXH / 空色西洋アサガオ / V-ATPase / V-PPAse / N^+ / H^+対向輸送 |
研究概要 |
花色発現には種々さまざまな液胞膜輸送が重要な役割を果たしている。そこで、この観点から、花色の解明を目指した。 1)アサガオの開花に伴う花色変化の機構と液胞膜輸送 開花時に液胞pHが上昇するのは、表層の着色細胞だけであることから、花弁の短時間の酵素処理により着色プロトプラストだけを調製し、これから、着色細胞だけの液胞膜を単離した。これを用いて、pH制御に関わると推測される輸送タンパク質の解析を行った。開花に向けてV-ATPse、V-PPaseの活性が協奏的に上昇した。ナトリウムープロトン交換輸送体(NHX1)は、開花最終ステージで劇的に発現量が上昇し、活性が上がった。同時に、PM-ATPaseの発現量と活性も上昇することがわかった。以上より、これらプロトンポンプ類およびNHX1の働きが、花色の青色化(即ち液胞pH上昇)をもたらすことを明らかにした。さらに、開花にともないアサガオの花弁の表層細胞の体積は数倍に増加し、この現象と花色の青色化、およびK^+量の増加同調していることがわかった。即ち、アサガオ開花時の液胞膜上のプロトンポンプ、NHX1および細胞膜上のプロトンポンプの発現量の増加と活性上昇は、液胞内へK^+を輸送して細胞を伸長生長させるために必須の装置ではないかと考えられる。 2)その他の花の花色発現機構 アジサイ、ファセリア、チューリップなどの液胞内成分を明らかにし、青色発色機構の化学的な解明を行った。
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