研究課題/領域番号 |
16370047
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
構造生物化学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
横沢 英良 北海道大学, 大学院・薬学研究科, 教授 (90012765)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
13,500千円 (直接経費: 13,500千円)
2005年度: 4,800千円 (直接経費: 4,800千円)
2004年度: 8,700千円 (直接経費: 8,700千円)
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キーワード | ユビキチン / 翻訳後修飾 / ペプチドマスフィンガーブリント法 / ポリユビキチン鎖 / ユビキチン様蛋白質 / ペプチドマスフィンガープリント法 / ポリユビキチン類 / プロテオミクス / UFD経路 |
研究概要 |
1.Lys63を介するポリユビキチン鎖とLys48を介するポリユビキチン鎖をそれぞれトリプシンで消化後、得られたペプチド混合物をMALDI/TOF質量分析計で解析し、各ポリユビキチン鎖に特異的な分岐型ペプチドに由来するマスピークを指標にしたペプチド・マス・フィンガープリント(PMF)法により、ポリユビキチン鎖の結合特異性を決定できることを明らかにした。2.出芽酵母のUFD経路で働くE1酵素(Uba1)、E2酵素(Ubc4)およびE3酵素(Ufd4)存在下でユビキチン化反応を行い、次に、E4酵素(Ufd2)を加えて再度ユビキチン化反応を行い、各反応過程で生成するポリユビキチン鎖の結合特異性をPMF法により解析した。そして、Ufd2はLys48を介するポリユビキチン鎖の延長を触媒することを明らかにした。3.SH3ドメイン含有蛋白質Lsb2に共有結合したポリユビキチン鎖をPMF法により解析し、Lys63を介するポリユビキチン鎖であることを明らかにした。また、このポリユビキチン化がRsp5によって触媒され、Lys80がユビキチン化サイトであることを明らかにした。4.ユビキチン様蛋白質ISG15により修飾(ISG化)される標的蛋白質のプロテオミクス的解析を行い、6個の新規標的蛋白質を同定した。その中で、プロテインホスファターゼPP2Cβに着目して機能解析を行い、ISG15が、PP2Cβの翻訳後修飾を介して、NF-κBシグナル伝達系を制御することを明らかにした。5.ユビキチン依存的蛋白質分解系を構成するユビキチン化修飾システムと分解マシンである26Sプロテアソームに関する分子生物学的および創薬科学的研究をあわせて行い、26Sプロテアソームを構成するサブユニットの新しい性質を明らかにし、また、ユビキチン依存的蛋白質分解系を阻害する新規低分子化合物の単離を行った。
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