研究課題/領域番号 |
16370085
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
細胞生物学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
後藤 由季子 東京大学, 分子細胞生物学研究所, 教授 (70252525)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
15,700千円 (直接経費: 15,700千円)
2005年度: 6,000千円 (直接経費: 6,000千円)
2004年度: 9,700千円 (直接経費: 9,700千円)
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キーワード | Akt / PDK1 / cell motility / actin, / Rac / Cdc42 / PAK / Rho / 細胞運動 / 増殖因子 / 細胞極性 |
研究概要 |
Aktは原癌遺伝子であり種々の癌で活性化していることが良く知られている。Aktの強い生存促進機能が癌化に貢献していると考えられているが、当グループではAktが生存促進する際のターゲットとしてapoptosome complexの構成分子を新たに同定した。また、生存促進だけでなく、Aktが哺乳類細胞の運動性制御にも貢献していることを以前に報告しているが、最近Aktとその活性化因子PDK1がPI3キナーゼからのシグナルのポジティブフィードバックに関与することを示す結果を得た。このポジティブフィードバックは細胞移動の際の先端部分で起こり、細胞に前後の極性を生じさせることで細胞運動に寄与すると考えられる。そこでAktが細胞運動を促進させる時にこのポジティブフィードバック機構が果たす役割とメカニズムを検討した。その中で、Aktが低分子量タンパク質Rhoの機能を抑制するという結果が得られてきた。実際Aktを活性化させるとRho依存的なアクチン骨格制御が抑制された。逆にRhoを活性化させるとAkt経路が阻害され、AktとRho経路の間に相互の抑制効果があることが明らかになった。現在この詳細な分子基盤を検討中である。
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