研究課題/領域番号 |
16370100
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
発生生物学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
松居 靖久 東北大学, 加齢医学研究所, 教授 (40241575)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
14,900千円 (直接経費: 14,900千円)
2006年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
2005年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
2004年度: 9,700千円 (直接経費: 9,700千円)
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キーワード | 始原生殖細胞 / 細胞分化 / Eカドヘリン / トランスジェニックマウス / GFP / ES細胞 / ノックアウトマウス / 細胞間相互作用 / トランジェニックマウス / 遺伝子 |
研究概要 |
マウスの始原生殖細胞は胚発生の初期段階で、多能性を持つ幹細胞の集団であるエピブラストから前駆細胞を経て分化決定を受ける。そしてこれまでの我々の研究から、前駆細胞は細胞接着分子であるEカドヘリンを介して緊密な相互作用をし、これが分化決定に必須であることが明らかになっている。そこで、Eカドヘリンの下流で働き前駆細胞内で分化決定を引き起こす分子を同定する目的で本研究を行った。前駆細胞から始原生殖細胞で特異的に蛍光タンパク質GFPを発現するmil-1/GFPトランスジェニックマウス胚を利用して、まず前駆細胞をEカドヘリン機能阻害抗体存在下、非存在下で培養後にそれぞれ見られる、前駆細胞で留まった細胞と分化決定を受けた始原生殖細胞の単一細胞からそれぞれcDNAライブラリーを作製した。次にこれらライブラリーを使ってディファレンシャルスクリーニングを行い、分化決定を受けた始原生殖細胞特異的な複数のcDNA候補を得たが、ホールマウントin situハイブリダイゼーションを行ったところ、発現量が少ないためかシグナルはほとんど検出されなかった。そこで次に、前駆細胞と分化したばかりの始原生殖細胞を、同じトランスジェニックマウス胚から、培養することなく直接単離し、両者で発現差のある遺伝子をスクリーニングした。その結果、最も有力な候補として2種類の遺伝子を同定した。これら遺伝子は、形成直後から始原生殖細胞で特異性のある発現パターンを示すことが確認された。さらに、始原生殖細胞の分化決定における役割を明らかにすることを目指して、ノックアウトマウスを作製するためのベクターを作製した。そして一つの遺伝子についてはすでにキメラマウス作製を経てホモ変異マウスの表現形解析を準備している。またもう一つの遺伝子については、ES細胞にベクターを導入してノックアウト細胞のスクリーニングを進めている。
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