研究分担者 |
石井 尊生 神戸大学, 農学部, 助教授 (20260648)
森 直樹 神戸大学, 農学部, 助教授 (60230075)
中村 千春 神戸大学, 農学部, 教授 (10144601)
吉田 晋也 兵庫県立農林水産技術総合センター, 部長(生物工学担当)付, 主任研究員
池上 勝 兵庫県立農林水産技術総合センター, 作物部・酒米試験地, 主任研究員
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配分額 *注記 |
15,700千円 (直接経費: 15,700千円)
2006年度: 3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2005年度: 3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2004年度: 9,100千円 (直接経費: 9,100千円)
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研究概要 |
1.酒米および食用米計5品種間のダイアレル交配によって得られたF_1集団ならびに五百万石とコシヒカリとの交配によるF_1個体,F_2集団および戻し交配集団を用いて,心白発現率および粒大関連形質に関する遺伝様式,関与する遺伝子の効果などの解析を行った。また,兵庫北錦×日本晴に由来する組換え近交系を用いて,心白発現率および粒大に関するQTL解析を行い,第2および第12染色体に大きな効果を持つQTLを検出した。 2.酒造好適形質の決定因子を発現遺伝子レベルで明らかにする目的で,山田錦とレイホウを用いて,種子の登熟過程で品種特異的に発現する遺伝子群をSAGE法によって検索し,同定された13kDaのプロラミンをコードする遺伝子の1つRsg1の構造と機能を解析した。その結果,レイホウは正常な機能をもつRsg1遺伝子を有するが,山田錦のそれはこの遺伝子座にトランスポゾン様配列が挿入されているため機能を失っていることが明らかとなった。また,山田錦とレイホウのF_1から作出した91系統の倍加半数体を用いてタンパク質含量に関するQTL解析を行ったところ,13kDaプロラミン含量に関するQTLが第12染色体上に検出され,このQTLはRsg1遺伝子に相当するものと推察された。 3.酒米,掛け米および食用米の計188品種に関して76のSSR座における多型性を調査し,これに基づいて主成分分析およびクラスタ解析による品種分類を行うとともに,Markov Chain Monte Carlo (MCMC)法により集団構造解析を行った。その結果,イネ品種群は10個程度のサブ集団に分類することができ,酒米品種は主にそれらのうちの3つの集団(山田錦集団,五百万石集団,華吹雪集団)に含まれることが明らかとなった。
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