研究課題/領域番号 |
16380019
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
作物学・雑草学
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研究機関 | 石川県立大学 (2005-2006) 石川県農業短期大学 (2004) |
研究代表者 |
中川 博視 石川県立大学, 生物資源環境学部, 助教授 (90207738)
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研究分担者 |
加納 恭卓 (加納 泰卓) 石川県立大学, 生物資源環境学部, 教授 (80115823)
鈴木 正一 石川県立大学, 生物資源環境学部, 教授 (20162951)
永畠 秀樹 石川県立大学, 生物資源環境学部, 助手 (80405068)
塚口 直史 石川県立大学, 生物資源環境学部, 講師 (40345492)
黒田 晃 石川県農業総合研究センター, 育種栽培部, 作物科長
井上 健一 福井県農業試験場, 作物経営部, 主任研究員
高橋 渉 富山県農業技術センター, 農業試験場, 主任研究員
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
14,700千円 (直接経費: 14,700千円)
2006年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2005年度: 3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2004年度: 9,300千円 (直接経費: 9,300千円)
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キーワード | イネ / 高温 / 外観品質 / 白未熟粒 / 乳白粒 / モデル / シミュレーション / 背白・基白米 / 背白米 / 乳白米 / 米 |
研究概要 |
北陸3県における水稲白未熟粒の発生実態について、既存データを収集し、温度、栽培条件と各種白未熟粒発生との関係を解析した結果、高温条件で白未熟粒発生率が上昇するが、発生率は栽培条件によって影響を受けること、また白未熟粒の種類によって発生条件が異なることが明らかとなった。 そこで水稲品種コシヒカリと初星を圃場栽培し、穂揃期に葉身および穂切除処理、または条間引き処理を行って、1籾当たりの炭水化物供給量を変化させた、炭水化物供給量改変処理、および穂揃期窒素追肥処理を組み合わせて与え、それらが各種白未熟粒に与える影響を調査した。炭水化物供給量の低下は、乳白粒の発生を助長するが、背白・基白粒の発生には大きな影響を及ぼさないこと、穂揃期窒素追肥処理は、乳白粒、背白・基白粒の発生を改善することが明らかになった。ただし、追肥処理効果は、乳白粒の場合、炭水化物供給量の増加を通じた間接的なものであった。コシヒカリでは、1籾当たり炭水化物供給量が1mg高まると、乳白粒発生率が約1%低下した。さらに、時期別高温処理と炭水化物供給量改変処理を組み合わせた複合処理によって、登熟温度条件と炭水化物供給量が乳白粒発生率に及ぼす影響を、ポット実験によって明らかにした。 以上の実験データに基づき、炭水化物供給量と登熟期の温度条件から乳白粒発生率を予測する簡易モデルを開発した。すなわち、平均気温26℃以上の日について、基準温度を26℃とする有効温度に生育ステージ別の温度感受性相対値を乗じたものを積算した高温登熟量を算出し、乳白粒発生率と高温登熟量および1籾当たり炭水化物供給量との関係を定式化した。開発したモデルによって実験データが高精変に説明された。さらに、得られた圃場型モデルを用いて、金沢、輪島、富山、福井の気象条件のもとで乳白粒発生率のシミュレーションを行い、最適作期、最適籾数などを推定した。
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