配分額 *注記 |
15,700千円 (直接経費: 15,700千円)
2006年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2005年度: 4,700千円 (直接経費: 4,700千円)
2004年度: 8,900千円 (直接経費: 8,900千円)
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研究概要 |
本研究では,生産システム全体の効率を定:量的に評価し,システムの最適化,栽培体系の適正化を図り,「低濃度量的培養液管理法」の技術を応用し,果菜類の生長制御を効率的に行うNFTをベースにした栽培システム,培養液管理装置・ソフトの研究開発を行った. 培養液の日射比例管理法と吸水最比例管理法を慣行的なEC管理法と比較し,トマトの生育,収量,養分吸収に及ぼす影響について調査した,日射量比例型培養液管理法では培養液の更新をせずに収量が確保でき,低段密植トマト栽培に有効で,肥料の節約にもつながると考えられた.また,生育時期別に単位日射量当りの施肥量を増減させることで,生育制御できると考えられた.その日射比例型養液栽培システムにおいて生育ステージ別での給液量を制御することで,更に給液量を低減できる可能性が考えられた.また,給液頻度は生育初期で少なく,後期に多くすることで効率よく給液量を低減できると考えられた.日射比例型管理法で培養液管理した場合での最適な栽植密度は,最高裁植密度である769株区で高収量となり,平均果実重十分で,作業性を考慮しなければ最も良い結果であった.低段密植栽培における栽培期間の短縮,年間作付け回数の増加,苗コストの削減のため,子葉直上摘心により子葉節から伸びた側枝を利用した2本仕立て法に関する研究を行った.トマトの子葉直上摘心による2本仕立て苗の苗質向上について,本葉1〜3枚期に摘心することで側枝の生育の揃いがよくなると考えられた.また,2本仕立て苗を利用した低段密植栽培における有用性および最適な施肥量について調査した結果,収量に関して,仕立て法の違いによる差はなかったが,2本仕立てにおいてNO_3-Nで0.4me施肥した区で最も高い収量が得られた.生育には差がなかったが,本圃での在圃期間は2本仕立ての方が1本仕立てよりも短く,作付け回数の増加が期待できる結果となった.
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