| 研究課題/領域番号 |
16380036
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| 研究種目 |
基盤研究(B)
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| 配分区分 | 補助金 |
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| 応募区分 | 一般 |
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| 研究分野 |
植物病理学
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| 研究機関 | 神戸大学 |
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研究代表者 |
土佐 幸雄 神戸大学, 自然科学研究科, 助教授 (20172158)
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| 研究分担者 |
眞山 滋志 神戸大学, 農学部, 教授 (00112251)
中屋敷 均 神戸大学, 農学部, 助教授 (50252804)
朴 杓允 神戸大学, 自然科学研究科, 教授 (20147094)
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| 研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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| 研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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| 配分額 *注記 |
15,100千円 (直接経費: 15,100千円)
2005年度: 6,100千円 (直接経費: 6,100千円)
2004年度: 9,000千円 (直接経費: 9,000千円)
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| キーワード | Magnaporthe / Pyricularia / 非病原力遺伝子 |
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| 研究概要 |
イネ品種CO39に対する非病原力遺伝子AVR1-CO39のいもち病菌集団における分布について検討したところ、本遺伝子を保有している菌株は単一種P.oryzaeに限定されていた。P.oryzae菌株はほとんど本遺伝子を保有していたが、例外的にイネ菌は本遺伝子領域に大規模な構造変異を起こしていた。以上のことから、AVR1-CO39はP.oryzae進化(種分化)初期段階に出現・成立し、その後イネ菌の進化(寄生性分化)初期段階においてrearrangementによって機能を喪失したと考えた。また、P.oryzaeに見出されたAVR1-CO39ホモログはすべて機能を保有していた。一方、対応する抵抗性遺伝子Pi-CO39のOryza spp.における分布について調査したところ、本抵抗性遺伝子保有accessionはきわめてまれであることが明らかとなった。以上のことから、イネ菌はPi-CO39が高頻度で分布するごく限られた地域でAVR-CO39にrearrangementを起こすことによって成立し、その欠失型が固定したのち世界各地に広がったと考えた。
つぎに、イネ菌のイネ品種特異性を支配する非病原力遺伝子AVR-Pitaについて解析した。本遺伝子ホモログはイネ菌以外にも広く存在し、さらにその座乗染色体が菌群ごとに異なっていた。そこで、本遺伝子はいもち病菌の進化の過程でかなり古くから存在し、座乗染色体を変えてきたと考えた。周辺領域の解析の結果、筆者は、いもち病菌の祖先型では、AVR-Pitaは染色体内部で静止していたが、あるとき偶然にレトロトランスポゾンがその両側に挿入されることによって「放浪癖」を獲得し、異所的組み換えによって染色体上を彷徨したのち、テロメアにたどり着いた と考えた。
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