配分額 *注記 |
15,700千円 (直接経費: 15,700千円)
2006年度: 4,300千円 (直接経費: 4,300千円)
2005年度: 4,500千円 (直接経費: 4,500千円)
2004年度: 6,900千円 (直接経費: 6,900千円)
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研究概要 |
1.血中JH濃度及びエクジステロイド濃度を摂食期間と絶食期問の両方にわたって測定した.絶食状態はJH濃度を速やかに低下させ,この刺激が一つ目の小さなエクジステロイドのピークを引き起こすことで幼虫の早熟変態が決定づけられている可能性が示唆された. 1.血中JH濃度及びエクジステロイド濃度を摂食期間と絶食期問の両方にわたって測定した.絶食状態はJH濃度を速やかに低下させ,この刺激が一つ目の小さなエクジステロイドのピークを引き起こすことで幼虫の早熟変態が決定づけられている可能性が示唆された. 2.JHの血中濃度を制御している最も重要な酵素である,JHエステラーゼのcDNA(PhJHE)をキボシカミキリPsacothea hilarisからクローニングした.PhJHE cDNAは1989bpより構成され,1785bpの読み枠(ORF)をもち,595アミノ酸残基をコードしていた. 3.キボシカミキリの早熟蛹化が誘起される条件下で発現量が増加する遺伝子をディファレンシャルディスプレー法を用いて探索した.発現量が変化したバンドの一つからβ-N-acetylglucominidase遺伝子に高い相同性を示す部分配刻が得られ,この配列を持つ遺伝子をPhNagと名づけた.推定されるORFは1815bpであった.摂食条件下で踊化に向かう4齢幼虫と5齢幼虫,絶食条件下で早熟蛹化に向かう4齢幼虫の前蛹でPhNagの強い発現が見られた.また,脳と唾液腺においては,4齢脱皮,5齢脱皮直前にも発現がみられた.PhNagはその配列からキチン分解型と推定された. 4.20ヒドロキシエクダイソン(20HE)応答性のearly geneの一つであるBroad-Complex (BR-C)をキボシカミキリからクローニングしPhBR-Cと命名した.ショウジョウバエでは,zing fingerドメインの選択的スプライシングによりZ1,Z2,Z3,Z4のアイソフォームが生成することが知られているが,本研究ではZ1,Z4に高い相同性を示すアイソフォームが発見された.脳,唾液腺,表皮のcDNAをテンプレートとして定量RT-PCRを行った結果,どの組織においてもガットパージ後から前蝋にかけて発現量の上昇が見られた.
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