配分額 *注記 |
15,800千円 (直接経費: 15,800千円)
2006年度: 4,300千円 (直接経費: 4,300千円)
2005年度: 4,100千円 (直接経費: 4,100千円)
2004年度: 7,400千円 (直接経費: 7,400千円)
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研究概要 |
糞便サンプルから,一次胆汁酸であるコール酸(CA)とケノデオキシコール酸(CDCA)をそれぞれ大腸ガンのプロモーター活性を持つ二次胆汁酸,デオキシコール酸(DCA)とリトコール酸(LCA),に変換する7α-脱水酸化活性を持つ未知の腸内細菌の分離を目的として研究を行った. 嫌気チャンバー内で糞便サンプルから合計619株の腸内細菌を分離し,これらのCAあるいはCDCAからの二次胆汁酸生成活性をTLC,HPLC,GC-MS分析により検出した.その結果,8株の二次胆汁酸生成菌を取得した.16SrRNA遺伝子の塩基配列の決定により,DCAやLCA生成菌株としてClostridum scindensとC.leptumを得たが,これらは既知の変換菌であった。他の6株はCDCAからLCAとは異なる代謝産物として7-オキソリトコール酸(3α-hydroxy-7-oxo-5β-cholanoic acid,7-keto-LCA)を生成していた.これら6株は7-keto-LCA生成菌としては既知のEscherichia coli(3株)やBacteroides fragilis(2株)に加えて,今まで報告のなかったBeacteroides intestinalsを含むことが判明した.本株をB.intestinalis AM-1と命名した.AM-1株はCAからは7-keto-DCAを生成した.基準株JCM13265^Tでも同様の活性が確認された. 変換反応を既知の変換株E.coli HB101およびB.fragilis JCM11019^Tと比較したところ,AM-1株は変換反応培養時の生育量は他株に比べて低いが,変換率は90%以上であり,菌体当たりの変換活性が格段に高いことが分かった.本反応を触媒する酵素7α-hydroxysteroid dehydrogenase活性はこれら3株間に大差を認めなかった.
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