研究課題/領域番号 |
16380133
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
水産学一般
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
三浦 猛 愛媛大学, 農学部, 教授 (00261339)
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研究分担者 |
小林 亨 愛媛大学, 農学部, 准教授 (30221972)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
14,320千円 (直接経費: 13,300千円、間接経費: 1,020千円)
2007年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2006年度: 3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2005年度: 3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2004年度: 3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
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キーワード | 精子形成 / 卵形成 / 減数分裂 / 黄体ホルモン / トリプシン / 精子変態 / 受精 / ウナギ / 受精酵素 / 11β-HSD / コルチコステロイド / ストレス防御 / 11β-水酸基脱水酵素 / 雌性ホルモン / 卵巣壁培養系 / トリプシノーゲン / プロゲステロンレセプター / 雄性ホルモン / ニホンウナギ / 精巣器官培養系 / 生殖腺刺激ホルモン |
研究概要 |
魚類精子形成での減数分裂開始の制御に関わるステロイドホルモンの検索を行ったところ、減数分裂開始時の血中量の変化およびレセプターの挙動から、黄体ホルモンである17?,20?-ジヒドロキシ-4-プレグネン-3-オン(DHP)がその候補として考えられた。DHPの減数分裂開始への作用機構をウナギ精巣器官培養および精原細胞-セルトリ細胞の共存培養系を用いて調べたところ、抗DHP抗体処理により減数分裂開始が阻止されること、DHPの刺激により各種減数分裂開始の分子マーカーが発現するとともに生殖細胞にシナプトネマ構造を出現させることから、DHPが減数分裂開始因子であることが明らかとなった。卵形成での減数分裂開始の制御機構を解析するために、コイの卵巣を用いて培養系を構築し、DHPの初期卵形成での関わりを調べたところ、DHPは卵形成でも減数分裂の開始の制御に関わることが明らかになった。減数分裂開始の分子機構を調べるために、DHPによってウナギ精巣で発現が誘導される遺伝子のクローニングを行った。その結果、最終的に25種類の独立したDHPによって精巣で発現が誘導される遺伝子のクローニングに成功した。これらのクローンのうち、発現時期および発現部位の解析よりウナギトリプシンが減数分裂開始に関わる可能性が高いものと考えられた。ウナギの各種生体外培養系を用いてトリプシンの減数分裂開始への作用を調べたところ、トリプシンはDHPの下流で減数分裂開始の引き金の一部を引いていることが明らかとなった。更にトリプシンは、精子変態時の鞭毛およびマンシェット構造の構築、精子頭部の伸張に作用すること、精子の頭部に存在し、受精の成立に重要な作用をすることが明らかとなった。
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