配分額 *注記 |
6,200千円 (直接経費: 6,200千円)
2006年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2005年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2004年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
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研究概要 |
物質循環・移動に関連する定量的分析・評価へのLCA手法の適用・修正・拡張を基本骨格とし,再生産可能資源の生産・利用が生産環境の劣化・富化に影響を与えるという点を視野に入れた農業・農村における地域資源利用・循環や諸環境対策の評価のための農家〜地域レベルの農業LCA手法の開発とその農業・農村地域における意義・重要性を考察した。 そのために,第一に既往の各種物質収支・フロー分析の考え方・手法を参考に、経済部門を地域内と地域外に分割し、さらに非経済部門と環境部門(地域環境と地球環境に分割)を組み入れた投入産出表型の物的勘定の表現形式を提示し,農業へのLCA手法適用の課題・限界を抽出した。第二に,投入資材(肥料)の違いが,生産性,土壌窒素・炭素に与える影響を,各種農法を対象に明らかにし,農業活動を評価するためには農地生態系への影響を考慮した総合的な環境負荷分析が必要であることを示した。第三に,営農,農法,技術およびシステムの特徴と課題などを検討するために、個別農業経営を対象にLCA手法による事例分析を行い,手法としての枠組みを整理するとともに,集落〜市町村レベルの農業活動へのLCA手法の適用手順を検討した。さらに,国内の飼料消費に対して一般利用可能なライフサイクル・エネルギー消費/GHG排出データの作成を目的として、輸入飼料(トウモロコシ、マイロ、ダイズ、ムギ類)の生産〜貯蔵・加工〜輸送段階にわたるエネルギー消費/GHG排出を、都道府県界を基本とする55供給地域について推計し,輸送段階のGHG排出がライフサイクル・GHG排出の50%以上を占めることなどを明らかにした。この他,サトウキビからの燃料エタノール生産のWell-to-wheel (WtW)評価を行うことで,農業分野におけるLCA手法の拡張性を検討した。
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