研究課題/領域番号 |
16380171
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
農業環境工学
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研究機関 | 大阪府立大学 |
研究代表者 |
清田 信 大阪府立大学, 生命環境科学研究科, 教授 (90117995)
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研究分担者 |
北宅 善昭 大阪府立大学, 生命環境科学研究科, 教授 (60169886)
鱧谷 憲 大阪府立大学, 生命環境科学研究科, 講師 (30264815)
中村 彰宏 大阪府立大学, 生命環境科学研究科, 助教 (20264814)
渋谷 俊夫 大阪府立大学, 生命環境科学研究科, 講師 (50316014)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
12,910千円 (直接経費: 12,400千円、間接経費: 510千円)
2007年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2006年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2005年度: 3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2004年度: 5,700千円 (直接経費: 5,700千円)
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キーワード | 二酸化炭素 / クリーン開発メカニズム / 炭素固定 / 樹木 / 光合成速度 / 蒸散速度 / 土壌呼吸 / CO_2濃度 / CO_2フラックス / 水利用効率 / 根圏環境 / 植林 / CO2濃度 |
研究概要 |
CO_2濃度の上昇にともなう地球温暖化の視点から、CO_2シンクとしての木本植物へのCO_2の影響をとらえ、クリーン開発メカニズムを念頭においた植林によるCO_2固定量を増やし、環境負荷を軽減する方策を長期的に考えることが今後の重要課題である。 本研究では,高CO_2濃度下で有用植林樹種の選定に向けた情報を得ることと、CO_2シンクを拡大するための管理法などに有用な知見を得ることを目的として、高CO_2濃度下で木本植物のガス交換について検討し,炭素固定を図上での基礎的知見を得た。 その結果を報告書に以下のようにまとめた。 1.CO_2濃度の上昇による樹種別の個葉ガス交換速度の変化 2.CO_2濃度の上昇による亜熱帯・熱帯および温帯樹木の個葉純光合成速度および水利用効率の変化 3.高CO_2濃度下での高CO_2吸収能植物のガス交換特性 4.高CO_2濃度における樹木の個体および個葉のCO_2吸収速度 5.森林群落上におけるCO_2フラックスの評価 6.緑地の土壌呼吸 7.温室効果ガスのシンク能の評価とその拡大 CO_2濃度の上昇によって、樹木のCO_2吸収量は増した。CO_2濃度が現在の2倍に上昇すると個葉の純光合成速度は、温帯樹木で1.4〜2.0倍となり、熱帯樹木より高い傾向にあった。そのため、水利用効率も温帯樹木の方が高かった。しかし、CO_2濃度の上昇によって蒸散速度が熱帯、亜熱帯および温帯樹木で減少するものが多く、熱環境に与えるフィードバック影響の更なる検討が必要となる。さらにCO_2濃度の短期的影響だけでなくより長期の影響についての検討は今後の課題である。
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