研究課題/領域番号 |
16380177
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
農業情報工学
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研究機関 | 独立行政法人農業技術研究機構 (2006-2007) 独立行政法人食品総合研究所 (2004-2005) |
研究代表者 |
杉山 純一 農業・食品産業技術総合研究機構, 食品総合研究所・食品工学研究領域, ユニット長 (20353972)
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研究分担者 |
等々力 節子 独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構, 食品総合研究所・食品安全研究領域, 上席研究員 (30353973)
小川 幸春 千葉大学, 園芸学部, 准教授 (00373126)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
14,290千円 (直接経費: 13,600千円、間接経費: 690千円)
2007年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2006年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2005年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2004年度: 6,700千円 (直接経費: 6,700千円)
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キーワード | 励起蛍光マトリクス / 3次元 / 可視化 / スペクトルイメージング / EEMパターン / マイクロスライサ / ダイズ / 発芽 / ハイパースペクトル / イメージング / 励起・蛍光マトリックス / 小麦 / 内部構造 / 近赤外 / 水分分布 / 大豆 / 吸水 / スライス装置 |
研究概要 |
励起・蛍光マトリックス(Excitation Emission Matrix:EEM)は、励起波長、蛍光波長、蛍光強度の3軸からなる等高線状のグラフで、成分に固有のパターンを示す。EEMは古典絵画おける染料同定や水質検査における汚染物質同定などに利用されているが、種子およびその成長等の生理変化に応用した研究はほとんど無い。そこで本研究では、発芽中の種子の各部位でEEMを計測・解析することにより、種子の内部構造あるいは成分分布の可視化を目的とした計測技術の開発を行った。 分光照明部・分光観察部・マイクロスライサ部から構成される「3次元スペクトルイメージングシステム」を構築した。分光照明部は200〜1,000nmの範囲で試料を照明し、分光観察部は400〜1,100nmの範囲で試料断面を撮影する。また、マイクロスライサ部はミクロン単位で試料を繰り返し切削する。本システムを用いることにより、試料の各部位におけるEEMを取得でき、部位別のEEMパターンを解析することにより、試料中の内部構造・成分分布を可視化する事が可能となった。本システムを用い、大豆試料を計測した結果、アリューロン層、胚および葉脈状の構造を可視化することに成功した。また、ダイズの吸水過程の可視化も試み、これは1484nmにおける2次微分スペクトルイメージングによりきれいにその浸透の様子を観察することが可能なった。本手法は、種子の生理的変化の可視化ばかりでなく、食品中の成分分布の可視化等にも応用可能と思われる。
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