研究課題/領域番号 |
16380186
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
応用動物科学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
石川 明 名古屋大学, 大学院生命農学研究科, 助教授 (20211724)
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研究分担者 |
並河 鷹夫 名古屋大学, 大学院生命農学研究科, 教授 (70111838)
海老原 史樹文 名古屋大学, 大学院生命農学研究科, 教授 (50135331)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
15,700千円 (直接経費: 15,700千円)
2006年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2005年度: 5,500千円 (直接経費: 5,500千円)
2004年度: 7,400千円 (直接経費: 7,400千円)
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キーワード | マウス / 成長 / QTL / 量的形質 / 候補遺伝子 / 染色体 / コンジェニック系統 |
研究概要 |
研究代表者は、以前の研究成果により、フィリピンで捕獲された野生マウスの遺伝資源から生後の体重成長に関与する新しい量的形質遺伝子座(QTL)を第2染色体上に位置づけ、このQTL(Pbwg1と命名)をC57BL/6J近交系マウスに導入したコンジェニック系統B6.Cg-Pbwg1を樹立した。Pbwg1の責任遺伝子を同定することを最終目的として、本研究では次のことを行った。(1)樹立したB6.Cg-Pbug1系統の表現型の特徴を明確にする。(2)B6.Cg-Pbwg1系統とC57BL/6J系統間交雑F2を作出し、数cM毎に組換えが生じているサブコンジェニック系統を樹立する。(3)交雑F2のQTL解析によりPbwg1の正確な染色体上の位置を決定する。(4)網羅的な遺伝子発現解析とデータベースの活用によりPbwg1の候補遺伝子を探索する。 B6.Cg-Pbwg1系統はB6系統に比べて1-3週齢体重増加量が著しく高く、白色脂肪重量が著しく軽いことが明らかとなった。両系統間交雑F2のQTL解析によりPbwg1は単一の遺伝子座から成るのではなく、体長、除脂肪体重、白色脂肪重量等に関与する8個の身体組成QTLsから構成されていることが判明した。各身体組成QTLsの存在染色体領域をさらに狭くするために14種のサブコンジェニック系統の樹立に成功した。マイクロアレイ解析により両系統間で遺伝子発現量の差異が見られる候補遺伝子をいくつか発見することができた。これらの候補遺伝子の発現量の差異を定量するためのリアルタイム定量PCR法の条件を設定した。今後、サブコンジェニック系統の表現型の特徴解析並びに候補遺伝子のリアルタイム定量PCR解析を実施することにより、Pbwg1の候補遺伝子を絞り込むことが可能となった。
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