研究課題/領域番号 |
16380187
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
応用動物科学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
南 直治郎 京都大学, 農学研究科, 助教授 (30212236)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
6,100千円 (直接経費: 6,100千円)
2006年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2005年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2004年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
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キーワード | Oog1 / 卵子特異的 / 胚性ゲノムの活性化 / 核移行 / RalGDS / Ran / Importinβ / Chchd6 / Yeast Two-Hybrid / Rasシグナル |
研究概要 |
本研究では卵母細胞に特異的に発現する遺伝子Oogenesin (Oog1)の機能解析を行った。Oog1は受精後の1細胞期後期から2細胞初期にかけて核に移行することが明らかになっている。この時期はマウス初期胚において最初に遺伝子発現が起こる時期であり、この現象を特に胚性ゲノムの活性化と呼んでいる。胚性ゲノムの活性化はほ乳類初期胚のある特定の時期に起こることは明らかになっているが、その詳細については不明である。著者らは母性由来のOog1が胚性ゲノムの活性化時期を過ぎると急激に分解されて消失することから、Oog1が胚性ゲノムの活性化に何らかの機能を持っていると推察し、Yeast Two-Hybrid法を用いて解析した。その結果、Ra1GDSやChchd6という未知のタンパク質が同定された。これらの遺伝子も、母性由来であり発生過程では卵母細胞や初期胚に特異的に発現することが明らかになった。Ra1GDSはRasシグナルを受けて下流にシグナルを伝達する物質であることから、初期胚の発生初期にRasが関与するシグナル伝達機構が存在することが示された。さらに、Oog1が核移行に関わるタンパク質であるImportinβやRanとも相互作用する結果も得られており、これらのタンパク質との相互作用がどのような意味をもつかについてさらに検討する必要がある。また、著者らが新規に同定したChchd6はCHCHドメインを持つタンパク質であり、培養細胞を用いた解析により、Chchd6はこのドメインを介してOog1と相互作用することが明らかとなった。卵母細胞および受精卵を用いてこの遺伝子の発現解析を行った結果、Oog1と同様に卵母細胞で強く発現し、その発現は受精卵の初期の段階まで発現しており、4細胞期以降は発現が急激に減少することが明らかになった。このことは、Chchd6タンパク質もOog1タンパク質と同じく母性由来のものであり、受精後の早い時期に機能していると考えられる。
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