研究課題/領域番号 |
16390008
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
化学系薬学
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
長尾 善光 徳島大学, 大学院ヘルスバイオサイエンス研究部, 教授 (40027074)
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研究分担者 |
佐野 茂樹 徳島大学, 大学院ヘルスバイオサイエンス研究部, 助教授 (20226038)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
14,500千円 (直接経費: 14,500千円)
2006年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2005年度: 5,000千円 (直接経費: 5,000千円)
2004年度: 7,700千円 (直接経費: 7,700千円)
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キーワード | シラアレン / ジアリルモノアルキニルフルオロシラン / オキサシレタン / アザシレタン / ジアルキニルジアリルシラン / シラシクロブテン / 共役ジエン / 環化反応 / シラレン / シラアレンカチオン / ジアリルアルキニルフルオロシラン / ジアリルジアルキニルシラン / テトラクロロシラン / ジアリルジフルオロシラン / X線結晶構造解析 / テトラフルオロシラン / アリルトリクロロシラン / ジアリルジクロロシラン |
研究概要 |
従来のアレン化学の研究成果(J.Synth.Org.Chem.,Jpn. 2003,61,1088-1098)を基盤として我々は1-シラアレン種及び1-シラアレンカチオン種の合成開発と応用研究を3年間展開してきた。先ずそれらの前駆体であるジアリルモノアルキニルフルオロシランの独自の実用的な合成法を確立した。即ち、ガス状で高価なテトラフルオロシランを使用せず、液体のテトラクロロシランを利用して異種のアリルリチウムと2回反応させてジアリルジクロロシランに変換した後、二フッ化銅と反応させてジアリルジフルオロシランに誘導した。続いて、アルキンのリチウム塩と反応させたところ高収率で各種ジアリルモノアルキニルフルオロシランを合成することができた。さらに異なるアルキンのリチウム塩と反応させて、四つの置換基が異なる各種ジアルキニルジアリルシランを高収率で合成することに成功した。Tip、t-Bu、フェニルアルキニル、フッ素から成るシランにt-BuLiを低温下に反応させた後さらに反応液を室温下あるいは加熱還流下に撹拌して、所望の1-シラアレン誘導体を得た。in situで生成した1-シラアレンン誘導体と各種ケトン及びアルデヒド体とを室温下に反応させて、各種1,2-オキサシレタン誘導体を好収率で得ることに成功した。イミンとの同様の環化反応では低収率ながら1,2-アザシレタン誘導体を得ることができた。各種ジアルキニルジアリルシランをシクロペンタジエニルジルコニウムエチレン錯体を用いた高橋反応に付して、新規な各種シラシクロブテンを合成した。各種シラシクロブテンをテトラブチルアンモニウムフルオリドと反応させて各々対応する共役ジェン及びトリエン誘導体を高収率で合成することに成功した。達成した各種反応は、今後有機エレクトロルミネスセンス材料等の開発に応用できるものと期待している。
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