研究課題/領域番号 |
16390009
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
化学系薬学
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研究機関 | 岐阜薬科大学 |
研究代表者 |
片岡 貞 岐阜薬科大学, 薬学部, 名誉教授 (00082975)
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研究分担者 |
岩村 樹憲 岐阜薬科大学, 薬学部, 助教授 (70184900)
渡邊 真一 (渡辺 真一 / 渡邉 真一) 金城学院大学, 薬学部, 助教授 (40275095)
水野 和美 岐阜薬科大学, 薬学部, 助手 (50363891)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
14,700千円 (直接経費: 14,700千円)
2006年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2005年度: 4,500千円 (直接経費: 4,500千円)
2004年度: 8,000千円 (直接経費: 8,000千円)
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キーワード | タンデム(連続)反応 / マイケル反応 / アルドール反応 / アルデヒド / アルドール / チオン / ルイス酸 / 不斉合成 / オキサゾリジンチオン / 連続反応 / チオアミド / アセタール |
研究概要 |
1.チオラクタムを用いる多点不斉誘起マイケル環化-アルドール反応の開発:N-シンナモイル-オキサゾリジン-2-チオンの4位又は5位に不斉点を持つ原料を用いて、ルイス酸存在下、アルデヒドの反応を検討し、新たに4つの不斉中心を有する三環系の化合物を高い化学収率、高いジアステレオ選択性を持って合成した。アセタールとの反応ではルイス酸にマイケル-アルドール反応の触媒とカルボカチオン発生剤の2つの役割を持たせて、高化学収率、高立体選択的に2-(α-sulfanylbenzyl)-3-methoxypropionic acid誘導体を得た。この反応のマイケル付加における不斉誘起はルイス酸によって制御されることも明らかにした。 2.分子内不斉マイケル-アルドール反応生成物の化学変換と生成物の利用:上で得られた3環系化合物を、酸性条件で加水分解、S-メチル化、還元することにより不斉中心が3つ連続した光学活性1-フェニル-2-メチルチオ-1,3-プロパンジオールへと誘導した。この方法の過程においては、立体的に嵩高いオキサゾリジン不斉補助基の除去がことのほか難しく、THF-水溶媒でNaBH_4を用いる方法で還元的に除去できることを見出した。また、アセタールとの反応生成物はLiAIH4を用いて還元的に不斉補助基を除去できた。生成物の利用として光学活性生成物の不斉アミノ化について検討したが、化学収率はよかったが、エナンチオ選択性については更なる検討が必要である。 3.分子間不斉マイケル-アルドール反応の検討:環状のチオカルバマートやチオ尿素型の配位子を数種合成し、それらとルイス酸の組合せにより、マイケル-アルドール反応を検討した。収率良く(最高80%)、従来よりも短時間(1.5-20h)で反応を進行させることができたが、不斉収率の向上が今後の課題である。
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