研究課題/領域番号 |
16390018
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生物系薬学
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
五十嵐 一衛 千葉大学, 大学院・薬学研究院, 教授 (60089597)
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研究分担者 |
柏木 敬子 千葉大学, 大学院・薬学研究院, 助教授 (80169424)
西村 和洋 千葉大学, 大学院・薬学研究院, 講師 (60302569)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
15,100千円 (直接経費: 15,100千円)
2005年度: 4,300千円 (直接経費: 4,300千円)
2004年度: 10,800千円 (直接経費: 10,800千円)
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キーワード | ポリアミン / モジュロン / スペルミジン / スペルミン / NMDA受容体 / アントラキノンスペルミジン / アクロレイン / 脳梗塞 / eIF5A / チトクロムc / ポリアミン輸送 / 蛋白質合成 / 細胞増殖 / チャネルブロッカー / AQポリアミン |
研究概要 |
1.ポリアミンは翻訳レベルで特定蛋白質合成を促進する。それらの多くは転写因子(σ^<38>、アデニル酸シクラーゼ、Fis、FecI)であり、これら転写因子が間接的に約300種のmRNAの転写を促進し、ポリアミンが細胞増殖を促進することが明らかとなった。ポリアミンにより翻訳レベルで合成促進を受ける蛋白質をコードしている遺伝子群をポリアミンモジュロンと命名し、更なるポリアミンモジュロンの同定を行っている。ポリアミンによる蛋白質合成促進メカニズムの主たるものは、mRNA中の蛋白質合成開始反応に重要なShine-Dalgamo配列が通常のものと異なっているmRNAの構造がポリアミンにより変化するためであった。 2.NMDA受容体のチャネル構造を、一アミノ酸置換NMDA受容体をカエルの卵に発現させ、チャネルブロッカーの阻害活性を測定することにより決定した。チャネルは主としてM2ループとM3膜貫通領域により形成されていることが明らかとなった。更に、アントラキノンスペルミジンが新しいタイプのチャネルブロッカーであることを見出した。 3.スペルミンから産生されるアクロレイン(CH_2=CH-CHO)は強い細胞傷害因子であり、脳梗塞の非常によいバイオマーカーであることが明らかとなった。特に、アクロレイン産生酵素であるポリアミンオキシダーゼ活性×アクロレイン値は梗塞の大きさと強く相関していた。また、ポリアミンオキシダーゼの一種であるアセチルポリアミンオキシダーゼ活性はMRIで梗塞像が認められる前に上昇した。
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