研究課題/領域番号 |
16390022
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生物系薬学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
土井 健史 大阪大学, 薬学研究科, 教授 (00211409)
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研究分担者 |
仲野 徹 大阪大学, 生命機能研究科, 教授 (00172370)
多比良 和誠 東京大学, 工学系研究科, 教授 (10261778)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
14,400千円 (直接経費: 14,400千円)
2006年度: 4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
2005年度: 4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
2004年度: 6,400千円 (直接経費: 6,400千円)
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キーワード | 巨核球 / 血小板第4因子 / 家族性血小板減少症 / UT7 / GM細胞 / GATA-1 / AML-1 / ETS-1 / USF / RNAi / 免疫沈降 / p21 / E-box / クロマチン免疫沈降 / ドミナントネガティブ |
研究概要 |
これまで巨核球特異的転写制御配列(TME)への結合を確認した因子群の内、USF(Upstream Stimulatory Factor)について血小板第4因子(PF4)遺伝子に対する転写活性化能を調べた。その結果、USF1およびUSF2は転写を活性化することが明らかとなった。またAML-1について他の因子との空間的相互作用、およびこの因子の巨核球分化に対する役割について調べた。その結果、ETS-1との相互作用を確認することができたが、AML-1の転写活性を上昇させるCBFβについては、直接の相互作用を検出できなかった。 次に、AML-1が巨核球の分化・成熟に関与しているか否かについて検討した。その結果、AML-1は巨核球への分化が行われる初期には、マーカータンパク質の発現等を促し分化を促進する方向に作用するが、ある程度分化した時点では、マーカータンパク質の発現を抑えエンドマイトーシスを抑える役割を担うことが明らかになった。 また家族性血小板減少症(FPD/AML)について検討を行った。FPD/AMLをおこすAML-1の変異について、その変異がAML-1の活性にどのような影響を及ぼすかを、現在報告されている約10種の変異体をすべて作成し、これらについてその機能と細胞内局在を調べた。その結果、Runtドメインの点変異体2種がAML-1の転写活性可能をドミナントネガティブ的に阻害すること、またこの2種の変異体は核内には存在せず、さらにETS-1の核移行をも阻害していることを発見した。これらの成果は、変異体の作用機序に対して有用な情報を与え、今後のFPD/AMLモデルマウス作成への足掛りが得られたと考えられる。
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