研究課題/領域番号 |
16390051
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
解剖学一般(含組織学・発生学)
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研究機関 | 藤田保健衛生大学 |
研究代表者 |
千田 隆夫 藤田保健衛生大学, 医学部, 教授 (10187875)
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研究分担者 |
野村 隆士 藤田保健衛生大学, 医学部, 講師 (20325161)
長谷川 義美 藤田保健衛生大学, 医学部, 助手 (40288494)
下村 敦司 藤田保健衛生大学, 医学部, 助手 (50340237)
向後 晶子 藤田保健衛生大学, 医学部, 助手 (20340242)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
14,800千円 (直接経費: 14,800千円)
2006年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2005年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
2004年度: 9,100千円 (直接経費: 9,100千円)
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キーワード | APC / PSD-95 / 樹状突起スパイン / シナプス肥厚部 / 微小管 / ICAT / 尿管芽 / アポトーシス / Wntシグナル系 / DLG / 脳神経系 / シナプス / 中腎管 / 膣 / 腎発生 / 細胞増殖 / 細胞接着 / 培養神経細胞 / AMPA受容体 / クラスタリング |
研究概要 |
I APC1638Tマウスの解析 (1)APC1638Tホモマウ(APC^<I638T/1638T>)はメンデル比に従って生まれてきた。 (2)ホモマウスは野生型マウス(APC^<WT/IWT>)よりも成長(体重増加)が遅かった。 (3)ホモマウスでは、脳と消化管のいずれにも腫瘍の発生は見られなかった。 (4)野生マウスの脳では、APCはPSD-95と結合していたが、ホモマウスでは、APCとPSD-95は結合していなかった。 (5)大脳皮質と海馬のニューロンの樹状突起スパインの形状を比較すると、野生型に比べてホモの方が細長く、面積が小さかった。 (6)樹状突起スパイン内の後シナプス肥厚部の厚みを比較すると、野生型に比べてホモの方が薄かった。 II. APCとPSD-95の相互作用が微小管に与える影響 培養線維芽細胞COS-7細胞にAPCとPSD-95を導入し、微小管の分布と構造を免疫蛍光法で調べた。 (1)APCを単独で発現させた細胞と比較して、APCとPSD-95を共発現させた細胞の方が、微小管の束化が促進した。 (2)PSD-95との結合部位を欠いた変異APC(APCΔC)とPSD-95を共発現させた細胞では、微小管の束化の促進は見られなかった。 (3)APCを単独で発現させた細胞の束化微小管とAPCとPSD-95を共発現させた細胞の束化微小管は、いずれも微小管重合阻害剤であるノコダゾールによって脱重合した。 III ICATノックアウトマウスの解析 (1)ICAT(-/-)胚の後腎における尿管芽分岐はICAT(+/-)より少なかった。 (2)ICAT(-/-)-E12.5胚では尿管芽が2分岐した後腎(T-shape型)が多かった。 (3)ICAT(-/-)胚では後腎全体の発生が遅れているのではなく、尿管芽の発生だけが停滞していた。 (4)ICAT(-/-)胚の後腎では、ICAT(+/+)胚よりも間葉細胞のアポトーシスが多かった。
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