研究課題/領域番号 |
16390165
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
病態検査学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
濱崎 直孝 九州大学, 大学院・医学研究院, 教授 (00091265)
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研究分担者 |
阿部 義人 九州大学, 大学院・薬学研究院, 助教授 (60315091)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
14,300千円 (直接経費: 14,300千円)
2005年度: 6,900千円 (直接経費: 6,900千円)
2004年度: 7,400千円 (直接経費: 7,400千円)
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キーワード | 深部静脈血栓症 / プロテインS分子異常 / プロテインC分子異常 / ライデン型第5因子 / 日本人の血栓性素因 / プロテインS徳島 / 血栓性素因 / 血栓症 / プロテインC / プロテインS / 分子異常性 / 血栓症治療薬 |
研究概要 |
白人血栓症患者の主要な病因はProtein C/Protein S凝固制御系に抵抗性の第V因子異常分子(Factor V Leiden, R506Q)である。しかしながら、第V因子異常分子Factor V Leidenは日本人にはまだ発見されておらず、現時点では、白人に特異的な現象であると考えられている。我々は血栓症の病因解析を目的として、今日まで約600名余りの検索を行った。患者の内訳は、概略、静脈性血栓症30%、動脈性血栓症37%、微少循環血栓症33%である。このような研究過程でプロテインC/S機能測定系が確立されていないことを実感し、その測定法の確立を目指し本研究期間で完成させた。さらに、本研究期間では、診断が明確である深部静脈血栓症患者85名についての解析結果をまとめると、プロテインSまたはプロテインC遺伝子異常を呈する症例は27症例と高頻度であることが判明した。血栓症患者全体でもこの傾向は同じであった。日本人の血栓性素因はプロテインC/S分子異常であることが強く示唆された。この結果に基づいて、プロテインSやプロテインCを活性化する低分子化合物を探索し発見した。この発見は日本人血栓症患者の治療に非常に有用であるので、現在、企業との共同研究を模索している。
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