研究課題/領域番号 |
16390169
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
衛生学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
市原 学 名古屋大学, 大学院医学系研究科, 助教授 (90252238)
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研究分担者 |
上島 通浩 名古屋大学, 大学院医学系研究科, 助教授 (80281070)
那須 民江 名古屋大学, 大学院医学系研究科, 教授 (10020794)
前多 敬一郎 名古屋大学, 大学院生命農学研究科, 教授 (30181580)
束村 博子 名古屋大学, 大学院生命農学研究科, 助教授 (00212051)
岩橋 均 産業技術総合研究所, ヒューマンストレスシグナルセンター, 主任研究員 (60356540)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
15,000千円 (直接経費: 15,000千円)
2006年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
2005年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
2004年度: 10,200千円 (直接経費: 10,200千円)
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キーワード | 1-ブロモプロパン / 蛋白付加物 / 感受性遺伝子 / 量-反応関係 / 神経毒性 / マイクロアレイ / マススペクトロメトリー / リスク評価 / フロン代替物質 / 感受性 / 曝露指標 / 遺伝子発現 / GST / LC-MS / グロビン蛋白 / F344 / Wistar |
研究概要 |
(1)1-ブロモプロパン曝露に対する感受性の違いと関係する遺伝子群を明らかにするために、InbredラットであるWNAとF344の1-ブロモプロパン曝露の神経系への影響を定量的に比較するとともに、オリゴヌクレオチドマイクロアレイにて曝露による肝臓遺伝子発現変化の、ラット両系統の違いを調べた。その結果、F344ラットはWNAに比して早期に遠位潜時が延長し、神経影響に関してはF344のほうがWNA、よりも感受性が高いことがわかった。オリゴヌクレオチドマイクロアレイによる肝臓遺伝子発現解析では、グルタチオンS-トランスフェラーゼ、エポキシドヒドロラーゼなどの代謝系酵素遺伝子の発現が両系統に共通して増加していた。一方、ニューロナルレジェネレーション関連遺伝子の発現がWNAでは増加していたが、F344では反対に減少していた。この遺伝子の発現状態が感受性とどのように関連しているか、さらなる研究が必要である。 (2)ラットを用いた吸入曝露実験により得られた尿中に存在する代謝物であるN-アセチルS-プロピルシステインのGC-MSおよびLC-MS/MSを用いた分析方法を確立し、曝露されたヒト尿中の検出にも成功した。 (3)ラットを用いた吸入曝露実験により得られた赤血球中のグロビン蛋白付加物S-プロピルシステインのLC-MS/MSによる分析方法を確立し、曝露されたヒトからのグロビン中の検出にも成功した。 (4)曝露されたヒトのグルタチオンS-トランスフェラーゼの遺伝子多型を調べた結果、遺伝子多型を考慮することにより、量-反応関係が明確になった。
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