研究課題/領域番号 |
16390209
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器内科学
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研究機関 | 鳥取大学 |
研究代表者 |
汐田 剛史 鳥取大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (70263457)
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研究分担者 |
佐藤 建三 (佐藤 健三) 鳥取大学, 医学部, 教授 (40113196)
重政 好弘 鳥取大学, 理事 (00032029)
森本 稔 鳥取大学, 生命機能研究支援センター, 助教授 (10273880)
但馬 史人 鳥取大学, 医学部附属病院, 講師 (60335528)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
14,300千円 (直接経費: 14,300千円)
2005年度: 5,400千円 (直接経費: 5,400千円)
2004年度: 8,900千円 (直接経費: 8,900千円)
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キーワード | 幹細胞 / 骨髄 / 間葉系幹細胞 / 肝細胞 / サイトカイン / 肝再生療法 / 脱メチル化剤 / HDAC阻害剤 / TERT / 骨髄間葉系細胞 / 臍帯血幹細胞 / HDAC抑制剤 / アルブミン |
研究概要 |
肝再生療法を目指し、幹細胞より肝細胞へのin vitroでの増殖・分化システム開発の研究を行った。幹細胞として、ヒト骨髄間葉系幹細胞とヒト臍帯血間葉系幹細胞を使用した。 1、ヒト骨髄間葉系幹細胞より肝細胞への分化誘導法の開発 ヒト骨髄間葉系幹細胞へヒトパピローマウイルスのE7遺伝子とhuman telomerase reverse transcriptase(hTERT)遺伝子を導入し、寿命延長させたUE7T-13細胞を用い、肝細胞へ分化促進するサイトカインの条件と、スキャフォルド蛋白について検討した。UE7T-13細胞を脱メチル化剤5-azaで処理した群と未処理群で検討した。それぞれの群にHGF、aFGF、bFGF、LIF、OSM、ITS premixを組み合わせ添加し、3週間培養し、アルブミンmRNA発現を検討した。また、4型コラーゲンを用いて分化能への影響を検討した。アルブミン染色、PAS染色、尿素合成能も検討した。 その結果、5-aza未処理、HGF、aFGF、bFGF添加群でもっとも高いアルブミン発現を示した。尿素合成能は、血清のみの添加群では平均5.332mg/dlであったが、5-aza未処理、HGF、aFGF、bFGF添加群では平均5.962mg/dlと有意に増加した。 また、4型コラーゲン存在下で培養すると、高い分化能を示した。 2、ヒト臍帯血間葉系幹細胞より肝細胞への分化誘導法の開発 ヒト臍帯血間葉系幹細胞にhTERT遺伝子を導入したUCBTERTを用い、脱メチル化剤5-aza、HDAC阻害剤であるトリコスタチンA処理群と未処理群で検討した。それぞれで、各種サイトカインを添加し、アルブミンmRNA発現量、PAS染色、尿素合成能を検討した。その結果、5-aza処理後に、HGF、OSM、FGF2にて培養した細胞がもっともアルブミン合成能が高く、PAS陽性細胞数、尿素合成能も有意に高値を示した。 以上より、幹細胞より肝細胞へ分化転換するための、最も効率の高い方法を2種類の細胞を用いて確立し、肝再生療法に貢献するものと期待される。
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